_ 春と修羅 309
何気なくJAZZが聴きたくなって、まずケニー・ドーハ
ムのLotus Biossom 蓮の花を聴いた。つぎに、ジャ
ケットが歩く女性のハイヒールの写真であまりにも有名な
ソニー・クラークのクール・ストラッティンを聴いた。いずれ
もジャズ喫茶華やかしころの名盤である。つぎは感じを変
えてアート・ブレイキーとジャズメッセンジャーの、危険な関
係のブルース。なんだい、誰がこんなカッコイイ邦題を付け
やがったんだ。演奏もカッコイイや。
つぎは、ぼくがジャズを聴くきっかけになったジョン・コル
トレーンのブルー・トレインでも聴くとしよう。コルトレーンは
純文学である。甘さが少ないが心の奥深い処でコルトレー
ンの演奏は共鳴する。ビル・エバンズも聴かねばなるまい。
ビルの指先は、なんとも品格のある、しかも知的な音を奏で
るのであるか。だから何度聴いても飽きが来ない。いいもの
は古くならないし飽きさせない。全ての芸術に言える事である。