_ 春と修羅 304
今夜はきぬさやと筍の卵とじを食べました。やはり春
を食べるということです。蕨はまだ食べていませんが、近
いうちに食膳に上るはずです。間違いありません。
ぼくの住んでる処は、徳島でも、吉野川に沿って西に
20㌔ぐらい上った、讃岐山脈と吉野川の間にある農地
がほとんどの田舎で、したがって新鮮な野菜は買わなく
てもいただけるのでありがたいです。
徳島自体が、開高健曰く眠っているよな街、なので田
舎に住んでるぼくらはなおさらである。文化的刺激がない
ので、その反動かアバンギャルドなんかに共感し、ぼくの
部屋のドアや壁には、二枚のマリリン・モンローのポスター
を初め、ピカソの泣く女、マチィスの赤い部屋、ダリの燃え
るキリン、吉田日出子の上海バンスキングの芝居のポス
ター、チャリー・パーカーのそれ、コルトレーンのそれ、中
本マリのそれ、アルゲリッチのそれ、マイルスのそれ、ポ
リーニのそれ、ルービンシュタインのそれ、レスター・ヤン
グのそれ、ビル・エバンスのそれ、アート・ペッパーのそれ
などが、所狭しとはりめぐらされている、のだ。