_ 坩堝と齷齪 40
人は自分と言う視点から世界を眺めているのだが、
ときには空想的視点から自己を、あるいは世界を見つ
めてみるのもいいのではないだろうか。そうすれば違っ
たふうに自己も世界も見えてくるのではないだろうか。
やはり複眼的視点でものを見ることが必要であるの
ではないだろうか。一視点から見ているとどうしても見え
ないもの、そして見落としてしまうものがある。したがって
多視点から自己を、そして世界を見る必要があるのでは
ないのだろうか。
例えば象を見た場合、正面から見た場合、後ろから、
右側から、左側から、上から、そして空想的視点だが下か
ら見た場合、それぞれ異なる像が目に映る。しかし、その
異なる像は象そのものなのである。このように違って見え
るものが同じものということがあるのである。逆に同じに見
えるものが異なるものだと言うこともある。一視点から見え
るモノを必ずしも実像と確信しないほうがいい。物事は複雑
である。さまざまな視点から検証しないと間違ってしまう可能
性がある。こころすべきだ。