はだかの王様 5
いきなりでなんだが、好色、美食、頭脳明晰は比例す
ると聞いたか、読んだことがある。これは俗説かもしれぬ
が、徒やおろそかにすべきものではない。一考をしてみる
価値があるのではないか、とぼくはおそるおそる考えてみ
たい。
まず、頭脳明晰の概念の定義が不可欠であろう。
東京大学教養学部国際関係学科というのは法学部よ
り難関らしいが、そこを卒業したら頭がいいと言えるのか。
これは難しい。答えに窮する難問だ。拝中律でこたえるなら
ば、国際学科を卒業できた人は、頭がいいか、あるいは悪
いかのどちらかである、とこうなる。
あああ、面倒くさい。緻密なロジックは苦手なんだ。感性
に頼もう。ようするに、色事も、味覚も、喜びを感じるのは舌
でも、もうひとつの下のものでもない。つまりは脳なんだ。だ
から頭脳明晰な方は、脳がくるくるよく働くから、あらゆる欲
望に貪欲になるがゆえに、それらは比例するのである。