燃える麒麟 6
みなさん、おはようございます。今日もさわやか、否
冷ややかな朝ですね。ぶるぶる。
いきなりですが、若いころはぎらぎらした欲望をもて
あまし、もんもんとした日々に明け暮れた思いがしまし
たが、年を重ねるにしたがって、欲望の嵐が次第に静
まって、明鏡止水とまでも言えなくても、体内に荒れ狂
うエネルギーは確かにしずまりつつある。しかれども、
若き頃のエネルギーをもてあましたころに、その力を使
って、何か自己表現ができる手段があったなら、と今更
ながらと悔やむわけではないが、感慨がある。
そうしたものである。エネルギーがあるときには、その
力を使って創造する方法がない。方法がぼんやりわかっ
てきたころには、エネルギーが痩せてしまっている。うまく
いかないものである。とかくに人の世はままならぬもので
ある。ままならぬ世の中を生きていかねばならぬのも、こ
れは致し方のないことである。致し方のないがゆえに、面
白いのではあるまいか。思うようになる人生なんてつまら
ん。