独り言   4月16日 | はなのブログ

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        驟雨と毬   7

 朝~!はごぞんじ、谷岡ヤスジだ。あんなスゴイ

漫画家はあああああ知らない。ストーリーなんかど

うでもいい。牛が後ろを振り向き「もんくあっか」と言

うだけでゲラゲラ、バター犬が舌をハアハアするだ

けでワハハハ、にわとりが「アサー」と言うだけで腹

をかかえる、描く線が雑なようでそうではなく、エも

言われぬ味わいがあり、さながらマチスを思わす。

泉下の住人となり久しいが、ぼくは時々ふっと思い

浮かべてしまいニンマリ一人笑いをしてしまう。赤塚

不二夫もすごいが、谷岡ヤスジの描写力には一歩

及ばぬ。

 ぼくは以前事務職をしていたが、仕事に飽きたとき

机に敷いた透明な何とか云うモンの下に三枚のコピ

ーを挟んでしばし眺めていた。一枚は岩崎ちひろの

子供の絵と、つげ義春のねじ式の扉の絵、それに

谷岡の牛が振り向いた絵だった。それぞれの絵に疲

れをいやされたが、とりわけ谷岡の「もんくあっか」の

牛の絵はアナーキーな不思議なエネルギーをかもしだ

し、些細なことで悩んでいたぼくの心をせせら笑ってく

れたのには助かった。そんな力が谷岡の絵にあった。

今では思い出すことは少なくなったが、谷岡氏への哀

切の念はあふるるばかりだ。

 岩崎ちひろ先生、つげ義春先生、そして谷岡ヤスジ

先生ありがとう。朝~!