鰻と犬 7
元財務省の役人高橋洋一氏の著書、官愚の国。副題・
なぜ日本では、政治家が官僚に屈するのか、を読了した。
人間は、どうやら思い込みに依って判断停止になること
がままあるが、官僚は優秀なとか、あるいは官僚の無謬
性なる神話に、我らが洗脳されていることがいまさらなが
らよくわかった。
詳しいことは本書を読んでもらえば氷解するのであるが、
政治家も勇気と決断、そして緻密な計画があれば、官僚
の悪しき既得権益のガードを打ち破ることができるのであ
る。もちろん政治家も自らの既得権益を捨てる覚悟が必要
であることは申すまでもないことである。
そうしないと1000兆になんなんとする借金の重圧に国が
沈没してしまうしかない。このおおきな責任が政治家の質の
低さと、国益より省益が勝る思想を信じる官僚の腐った自己
保身に根差した制度が、やがて自己崩壊をしてしまうしかな
い。
全ての帝国は外敵に滅ばされたのではなく、自らの内なる
制度のために自滅した。日本もやがて、政治・経済・社会改
革を阻む、既得権益を保守する勢力を排除できなければ、
とうからずになにがしかの報いがあるにちがいない。