猫と柳 13
本日、正に残暑の渦中の仕事と相成りました。いや
はやまいりました。降参です。もののみごとに残暑に
負けちゃいました。
クーラーのない部屋で生暖かい空気に包まれてい
るのは、まるで拷問にかけられているようでたまりま
せんでしたが、人間というものはいかなる苛酷な環
境にも順応するのか、いっしかなんともなくなりまして、
むしろサウナにちかい状況が心地よくなりました。流
れ落ちる汗に感動すらするのでした。
でしたが、やはり夕暮になったときは、寄る年波に勝
てず心身ともにグロッキーになり、おおきなため息がで
ました。
働いたという実感は充分にしましたし、その成果も手
ごたえもありましたので、本日のぼくの労働の価値は
サムエルソン博士の経済学説をもちだすまでもなく、
数学によって計量できるばかりでなく、あえて言わせ
てもらえば、ぼくの労働価値はわずか〇〇円でありま
すが、ぼくは何の不満もありません。むしろ働く場を得
られて幸いを感じているのですから。働く場というのは
単に収入の糧と言う意味ではなく、社会との繋がりであ
り、ぼくという存在の根拠でもあるという認識があります。
労働を通じて社会と関わっていたい。それだけです。