猫と柳 11
難しいことってムツカシイよね。ぼくは相対的に頭が
よくないので、難しいことはよくわかりません。でもとき
どき難しいことを考えてみることもあるけれども、やっ
ぱり分からないというのが正直な本音です。
例えば、神がいるか否かは大変大きな問題ともいえ
るし、あるいはどうでもいい問題ともいえる。そもそも
神とはなにかから出発するものだから、そこで詰まって
しまって一歩も歩き出せれない。これはゆゆしき問題か、
といえばさにあらず。ぼく個人に限って言えばどうでもい
いことで、べつにこの問題に答えが得られなくともぼくは
何の痛痒もない。
しかし、社会的な問題としてとらえれるならば、避けて
通ることがげきないかもしれない。社会の合意として神
なら神をどうとらえるかによって、社会の成立や行動に
変化が生じるのではないか。一神教社会と多神教社会
には相違が在るはずである。それはどちらが良し悪しと
いえるものではなく、社会共同体にはさまざまな文化が
あり得る、ということである。さまざまな文化はさまざまに
まじりあい、よじれあい、多様な文化をつくりあげ、その
文化の中で人間は生きていくのであるが、文化の完成は
ない。絶対的な文化などありはしない。ユートピアがない
のと同じである。