快楽と独楽 20
おおやけに何かを発するということは勇気のい
ることです。岡本かなこじゃないけれど、社会に
むかってなにかを発表することは、銀座の真ん
中で真っ裸になり、ねころんでいるようなもので
なにを言われようと文句がいえません。猫をか
ぶっているぶんには何もありませんが、本音を
言えば非難たらたらです。しかし、その非難の
なかにときたま光るものがあり、それがほしく
て本音をいっている部分がありますが、ほとん
どが芥です。つまり常識の枠から逃れられない
のですね。心を打つ言葉は常識のわくをこえて
います、むしろ非常識の世界にこそ金言があり
ます。ぼくはレッテルをはり思考i停止に安住す
る人をみると哀れにおもいます。レッテルは沢
山あります。バカなどはよく使われますが、トロ
ッキスト、スターリニスト、非国民、ファシストな
んかは少し高級なレッテルでしょうか。とにかく
そういうレッテルをはり、思考停止をし、自己の
自我を傷つくのを保守しようとするのですが、こ
れからは何も生まれません。ただ立ち止ってい
るだけです。しかしぼくも、面倒くさいときは心の
なかでバカとつぶやき、その人を処理することも
時々あることを自己批判します。