独り言   10月10日 | はなのブログ

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                白河夜船   10

       ぼくは外国にいった経験がないせいかナショナリ

      ズムの感覚がよくつかめなくて、音楽で言えば演

      歌歌謡曲は違和感はないがなぜかなじめず、ポ

      ップス・ロックの日本版は全くといっていいほどダ

      メで、底のあさい弁当もしくはばったもんのブラン

      ドと言った感じで、聴く耳をもてなかったのである。

      だから聴くのはニール・セダカ、ポール・アンカ、

      コニー・フランシス、クリフ・リチャード、ロネッツ、

      リトル・ペギーマーチ、プレスリー、ボビー・ビント

      ン、カスケーズ、プラターズ、レイ・チャールズ、ト

      ロイ・ドナフュー、ガス・バッカス、ジヨニー・ティロ

      ットソンそしてビートルズのドーナツ盤を宝物のよ

      うにして聴いていました。ぼくはいつも不思議な心

      にとらわれ、何故に外国の音楽がカッコいいの

      か、どうしてぼくの気持ちがこれらの音楽に反応

      するのか理解できませんでした。

       それから数年経過し、当時ぼくはJAZZに夢中

      になっていました。

       ある日クラスの女の子から声をかけられ、学校

      の近くの彼女のアパートへ友人と二人招待された

      のです。そのときコーヒーをいただきながら、彼女

      プレイヤーにレコードをのせて聴かせてくれたのが

      サデステック・ミカ・バンドのタイムマシーンにお願

      いでした。ぼくは彼女のセンスの良さに唸りまし

      た。この女にしよう、と。ぼくは思いました。しかし、

      彼女も心のなかで決断していたのです。この男に

      しよう、と、その男はぼくではなく友人のほうでし

      た。