諤諤たる愚者の記 23
いよいよますますだんだんキャシュレスの世間に
なりつつありますね。若者は便利だと能天気に浮
かれていますが、ぼくは怖い気がしています。オ
ルダス、ハックスリイのすばらしい新世界やジョ
ージ、オーウエルの1984年のような管理社会
の接近をヒシヒシと感じているのはぼくだけでし
ょうか。お金を使用しない社会、国に全部お金
の動きを管理される社会です。コンピュウター
が全て10円の動きまで管理します。何年か後
には、生まれてから死ぬまでにいちどもお金を
みたことがない人々が現れることでしょう。それ
が民衆のためにとっていい社会か、あるいは
管理された息苦しい社会かは、あなたが決め
れません。もう遠い昔からそういう社会にする
べく変えられています。ぼくらのきずかないう
ちに。
ぼくの手帳から
53、越路吹雪 1924~1980 11月9日午後
3時2分 「いっぱい恋をしたし、おいしいものも
食べたし、歌もうたったし、もういいわ」
享年56歳