昨日、鴨島の駅前商店街でツバメをやっと見ました。
それにしても、久しぶりにみる鴨島商店街は、逼塞し、シャツター街になっていま
した。
鴨島駅はいろんな思い出があります。
子供のころ、徳島の親戚にいくときはいつも鴨島駅から汽車にのった。煙を吐く
機関車だった。石炭をたくので窓を開けると、煤煙がながれてきてよく眼にはいっ
た。窓からみえる、ながれていく景色を飽きず眺めて、やがて徳島駅につく。40分
ほどの旅行だが、子供心に非日常のたのしさを知った。
商売をしていた伯母の家は、ぼくの家より金持ちのようで、だしてくれた食事は僕
の家という名前の食堂からとってくれるランチだった。ステーキ・ハンバーグ・エビフ
ライ・サラダ・コンソメスープにライスがついていた。
ぼくはお米ひとつぶのこさず、ぺろりとたいらげた。
昼食がすめば、映画だ。小学生のころはもっぱら東映だったが、中学になるとO
Sグランドに進級するのだ。そこで観たかずかずの名画は今でもぼくの脳裏にしま
われている。映画のなかみはともかく、スターの名前の響きのよさに、日本映画が
安っぽく思えた。なかでもウイリアム・ホールデン、ジェムス・デーン、エリザベス・テ
イラー、ローレンス・オリビエ、イングリット・バーグマン、ジェラール・フィィリップ、マ
リー・ラフォレ、アンナ・カリーナとクラウデヤ・カルデナーレが忘れられない名前で
す。オーソン・ウエルズも、です。刑事のラストシーンでカルデナーレが護送される
恋人の車を土煙のなかを追ってゆく、お尻がおおきいので少しかっこわるく走る
姿がわすられません。
結論は、鴨島駅まえの商店街がさびれてしまった、ということです。