レビュー:Michelle(JH Audio) | (´・ω・`)

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2018年年末をもってアメブロでの投稿を止めました。またどこかで・・・。

 

【購入品】

購入金額59,980円、新品

 

【使用環境】
XDP-100R(Pioneer)に直挿し。特に生活音の無い環境で使用。

【デザイン】

 パッと見は他社でも見られるカスタムIEM似のハウジングですが、耳の穴に入る部分が長くなっています。耳に装着してみると、少し耳から離れる装着感となります。しかし、見た目上はカスタムIEMのようにフェイスプレートが見えるだけで、装着感の悪さを感じさせません。

 黒が基本調で、フェイスプレートに赤いフライングガールが写っています。フライングガールや全体に散りばめられたラメがキラキラしますが、1枚目の画像の通り、しっかり見ないと煌めきが分からない程度です。


【音質】
 音質傾向は、低音が強めなドンシャリです。低音は、量感が多めで、しっかりと広がりながらもボワつきません。中音は、低音や高音と比べて印象が薄く、逆に言えば癖なく鳴ります。高音は、低音に埋もれず、解像度・分離具合が良い音だと思います。ただ、曲によっては、良く言えば煌びやか、悪く言えば刺さりがちな高音です。

 解像度は、高いです。音の分離感も良好で、低音の量感が多いのにも拘らず、全帯域で細かな音もクッキリと聞こえます。

 音の定位は、普通です。しつこい様ですが、低音の量感の割に定位がハッキリとしていると思います。音場の広さは、やや広めです。耳の真横から奥行きが深いところまで音が広がる聞こえ方です。

 音量は、やや大きいです。

※上記は、小さめのイヤーピースを付けて耳穴へ深めに装着した場合の印象です。一般的なイヤホンで使用しているサイズのイヤーピースで装着した場合、高音が少し控えめになります。

 

【フィット感】
 良くとは言い難いです。イヤーピースとイヤーフックで支える形になる為です。仮に耳にフィットすると、今度はケーブルのコネクタ部分と耳が干渉でしょうから、結果的に耳から少し離れるような装着感になると思います。


【タッチノイズ】
 少ないです。SHURE掛け前提なイヤホンの中でも平均的です。


【外音遮断性】
 高いです。シリコン製のイヤーピースでも十分に遮音できると思います。


【音漏れ防止】
 漏れにくいです。特に、耳穴へ深く装着した場合、まず音が漏れることは無いと思います。


【携帯性】
 悪いです。まず、ステム周りが長く、一般的なイヤホンケースに収納しにくいです。また、ハウジングのコネクタ部が埋め込み式でない為、ケーブルの結合部の故障が懸念されます。

【総評】

 約6万円と高めな価格ではありますが、それに見合うだけの音質だと思います。同様に低音の量感が多めなWestone「UM Pro30」と低音を、ハッキリとした高音が特徴のUE「UE900s」と高音を比較しても、ワンランク上の質感、解像度、分離具合だと感じます。

 一方で、中音域と装着感は、価格の割に良くないと思いました。他の帯域と同様、帯域専用のドライバーが存在するはずなのに、中音域は低音や高音に劣ります。また、決して細くないステムを耳穴の深くまで押し込む装着感は、音質の為でしょうが、改良してほしかったです。

 気になる部分はありますが、ノリが良く、質の良い音質です。低音寄りやドンシャリ音質でありがちな欠点(ボワつく、他の帯域に低音が被さる)がありませんし、3万円以上のミドルクラス以上のイヤホンを検討しているなら、ノリの良いイヤホン代表としてオススメします。


【備考】

・付属品:イヤホン本体、イヤーピース(SL、各サイズ1ペア)、イヤホンケース、2.5mmコネクタケーブル

※イヤホン本体に、Mサイズのイヤーピースと3.5mmコネクタケーブルが装着済み。

・50時間程度のエージングの後にレビュー
・レビュー時の比較機:Etymotic Research「ER-4S」、Westone「UM Pro30」、UE「UE900s」