ツワモノ登場
2017 0404 ヨコハマ 晴れ
よく晴れていますね〜 いい感じです。
ところが、作業の方はツワモノ登場です。
所有者のHさんはスロープヘッド化の要望で持ち込まれております。
楽器はオールド・フェンダーのプレベです。
一見、まともそうですが、ヘッドの側面から見ますと完全にヘッド面がめくれ上がっています。しかも、この個体はめくれが大きい。4〜5ミリは反り返ってますね。
こうした問題がフラットヘッド構造の楽器には製造から年月が経つ程に現れます。
材は15〜20年で落ち着きますが、その間に弦の張力に耐えきれずにめくれ上がってきますので音はどんどんデッドな響き方に変化しサスティーンが失われてきます。
それを解消するためにもスロープヘッド構造は貴重になります。
但し、何度の角度で傾斜させるかがものすごく重要になるので適当な角度設定で行いますと、各弦はバランスせず、オーバーテンションになったりします。
たった一箇所しか設定ポイントは無い、と申し上げておきます。
技術屋はそれを何度も試験を繰り返して掴み取るしか無いのです。
本日はペグの元穴の埋め木加工を済ませております。
楽器作りで一番簡単なのは定番楽器のフルコピー製作です。
でもフルコピーで楽器を作るということは、その楽器の問題点までコピーすることになります。そしてモラル的にもそれはやってはいけ無いことですしので、その技術屋、ないしメーカーさんに成長は無いのです。
また、そうした他社の製品のまるまるコピー製品の出来がいいからといって評価するプレイヤーさんにもご忠告申し上げます。仮に貴方の作曲したオリジナル曲を丸々フルコピーして自らの作品とする方が居たら、貴方はどう思われますか?
心あるなら人様のオリジナルを丸々コピーして自らの作品とする事は良心の呵責に陥るはずなんです。
作る側も使う側もオリジナルを尊重しリスペクトしなくてはいけないとワタシは思っております。だからこそオリジナリティが重要なのです。
Hさんのこの個体もスロープヘッド化により、問題点を解消し末長く所有者さんに愛される楽器になるように作業させていただきます。
但しHさん、このツワモノの作業は一筋縄ではいきませんから2割ほど割高になりますことをご了承くださいませ。 そーとー手強いですよ、コレは。(^ε^)♪


