終了報告 &
2017 0322 ヨコハマ 雨
今日は冷たい雨が降っていました。
本日は昨日と同じ内容の作業で対象個体も同じくギブソンのレスポール。
CFフレット加工では、まずフレットの上面を擦り合わせて一旦フレットを台形の形にしてから、算出した円弧値を基に以前紹介した特殊な治具を使ってフレット上面に各円弧値の罫書き線を引きます。(これだけでもかなり面倒な作業)
その次に断面のブリッジ側にあたる側を罫書いたラインに沿って傾斜にヤスリ加工をします。
そして、フレットの上面の平坦になって残っている平面部分に赤マジックなどで着色します。
その後、今度はフレットのヘッド側の面を面取りして、最終的にフレットのトップに0.5ミリ幅程の平面だけ残るようにラウンド状に1本1本面取り処理をしていきます。
この0.5ミリ幅がCFの算出で得た円弧ラインです。
これを全て数種類の鉄鋼ヤスリを使って手加工で行います。
通常のフレット整形の3〜4倍の手間が掛かっています。
その後、研磨して湾曲した美しい形状に仕上げていきます。最終的に飛行機の翼の断面形状みたいな形になります。写真で分かるかな?
そうして仕上がったのが写真のレスポールです。この1ヶ月で15本程この作業を行いましたね。これが理想的なフレット形状なのであります。
同業者さん、どんどん真似てくださって構いませんよ。(^_^)