ウクレレの考査 | tmpブログ

ウクレレの考査

2017  0214  ヨコハマ 晴れ
 
新たなOHANA製のウクレレが到着しました。
今回の個体はソリッド・シダー材のトップにマートル材(ブナ系)のサイドバックにマホガニーネック仕様の限定品のコンサート・ウクレレです。
かなりのグレードの楽器です。
更に、これからフレット再仕上げ/CF加工、水牛の角材でナットとサドルを作り変えて t.m.pチューン仕様に作り変え更にグレードを高めます。
 
実はウクレレに関しましては今から35年ほど前にカマカ製のコア材仕様のウクレレ(その後、著名なプレイヤーさんにお譲りしました)を入手して以来、ヴィンテージ・ウクレレを含め、かれこれ4〜5本ほど所有して来ましたが、いざウクレレを製作するか?となると、毎回躊躇して来ました。
 
今でこそ、ウクレレ女子も沢山おられるそうですが、日本人でウクレレをプレイしたい方がどれだけいるのか?って考えますと、う〜ん・・本格的にやる方は少ないだろうなあ、と感じざるを得ませんでした。
一方、ウクレレ一に拘るオヤジ・プレイヤーさん達は、ヴィンテージのカマカやマーティン製を高額でも入手されたりしてる様子ですし。
反対に最近の若手のウクレレ・プレイヤーさん達は、なんだろう、俗に言う超絶技巧的?なプレイをウクレレでしてたり(だったらギター弾けば?って思ったりしてますが)本来の穏やかで優しいミュージックのハワイアンサウンドそのままにウクレレを楽しむ方も勿論いるでしょうしね。
ある種、ウクレレは本来のハワイアンから離れてしまっている様にも感じます。
 
そこで、製作する場合はどんなサウンドのウクレレにすべきか、そこからが製作のスタートなのですが、その最初の段階でワタシは迷ってしまったのです。
純粋にハワイアンミュージックを演奏するわけでもないのにウクレレを弾く人が増えているのだから従来の定番ウクレレでいいのだろうか?と。
 
そうしてウクレレに関しては製作に踏み切る気持ちになれない日々が長らく続いて来たんですね。但し、ウクレレに張る弦の理想的な張力設定だけは検証済みでしたので、いつでも製作に乗り出せる状態ではありました。
 
そんなある日、いろんなアングルから写されたあるウクレレの写真を見まして、ん!
設計出しした設定にこのウクレレはかなり近い感じがするな、と思って実際に取り寄せてみたのが、この OHANA製のウクレレだったのです。
案の定、実測でヘッド角もペグロケーションも驚くほどワタシの出した設定値に近く、作りも丁寧ですし、採用している素材もコアやマホガニーだけでなく、ギター系素材も取り入れて週類が豊富なんです。
 
このブランドのウクレレなら自分の提供したかったウクレレをわざわざ最初から手作りしなくても、入手して t.m.p チューンナップすれば、お客さんが20万も30万も出さなくても、かなりのグレードのウクレレが供給可能だな、と思ったのでした。
 
実際、今回も個体も素材は素晴らしいですし、チューンして OHANA製の純正ソフトケースも付きで、税別¥82.000で提供出来ます。1本切りです。
本当にいい音ですよ〜
@毎回、素材や個体グレードで入手値段が異なりますので、最終的にチューン済みの販売価格も毎回異なります。その都度のプライスです。
@ソフトケースなしの場合、¥3.000お安くできます。
 
たぶんですが、オモチャみたいなウクレレなんて、欲しいと思わないし、かと言って、ウクレレに20万も30万も出す気にもなれないなあ、と思われてる方が多いんじゃあないでしょうかね?
10万いかない値段でそれよりずっとクオリティの高いウクレレなら1本欲しいなあ、と思われてる方のために、マツシタが一肌脱ぎます。
 
カマカのハワイアンコアのコロン!と抜ける響きが、好きです、とか、マーティンのゆったりとした鳴り方が好きです、とか好みをお伝え下されば、適した個体を手配しますし、手持ちのウクレレのサウンドを作り変えるチューンも承ります。
ヘッド角/ペグロケーション変更などで、レスポンス系にもゆったりしたレイドバック系のサウンドにも作り変えることは可能です。*工賃は3万〜5万ほどです。
 
まあ、こんなスタンスでのチューンナップが t.m.p らしくてイイかな?と。
仮にワタシが本格的にウクレレ製作を始めちゃうと、またしても徹底的にやり出してどツボにハマってしまうに決まってますからね〜 あぶねーあぶねー(-"-;A
 
とにかく、1本はウクレレのイイやつ欲しいな、とお考えの方はメールください。
ワタシが責任もって安価でもハイグレードなウクレレをお届けしますからね。