やっといい仕事が出来るようになってきた。
2017 0203 ヨコハマ 晴れ
本日もOさんのCCRのネックのスロープヘッド化と本体のバージョンアップ作業がメインです。ネックはあとはペグ穴加工の直前まで生地加工仕上げを済ませました。
とてもいい仕上がりに出来ました。この道に入って40年経って、やっといい仕事が出来るようになった気がしています。
今回はサドルを06年当時に採用していたウィンルキンソン製を取り止めて、新たなブラスサドルにオクターブ加工を加えてマウントします。また、元はMV+2T回路でしたが、MV+MT+LCV回路に変更してあります。
写真のウクレレは OHANAと言うブランドのコンサートサイズの個体です。
マーティンやカマカ製のまともなやつは20万近くしますが、この個体は4万程で入手可能です。トップはシダー材単板、サイドバックはフレイムマホの合板仕様ですが、とにかく設定が素晴らしい。非常にいい設計と丁寧な作りをしています。
最近では斬新なデザインの手工ウクレレなども見かけますが、ギターと同じく、ヘッド角やペグロケーション設定が残念な個体をよく見かけますね。まあ、弦楽器設計で最も難しいのが張力設定ですからね。
さらには、ウクレレにダイキャストペグを採用しているものも多いですね。
あんな軽量楽器のウクレレに重目のペグ、ってのは基本的にナシですね〜 まあ、付け替えてロケーションもしなおしてあげれば、ずっとまともには出来ますけどね。
このOHANAはヘッド角もペグロケーションも全く問題無いので、ナットとサドルをWBH製に変更して、レスポンスと倍音を豊かにしてあげます。
今後、弾き込んであげれば素朴なトーンが魅力的なコンサート・ウクレレになるでしょう。安価でクオリティの高いウクレレをお探しの方にはオススメです。
@このウクレレは青森のHさんご売約となりました。ありがとうございます。