着々と | tmpブログ

着々と

2016  1121  ヨコハマ 曇り

 

さーむい日です。 夏が大好きなワタシには堪えます。

 

一晩中 ファンヒーターで乾かしてキングマンのスロープヘッド化したネックの塗装仕上げを着々と進めています。これが済んだらフレットをニアCF加工で仕上げていきます。

@写真はSH化ネックと今回マウントさせるピックアップ(t.m.p製ストラトをアレンジ)とマウントホルダー(専用の手作り品の表面と裏面)

 

既にこの個体は過去に燻煙処理、ブリッジの段差加工やボールエンド位置修正、グランドアース処理、WBH材でのナットやオクターブサドル加工、ネックグリップ変更など

を済ませていますので、今回の指板R変更でのリフレット&CF加工、そしてスロープヘッド化作業ですから合計工賃は22万にも及ぶフルチューンングです。

ですからワタシの望みはこの設定で最初からメーカー生産されることです。

 

こうして具体的に試奏を出来る状態にしない限り、これらの作業の有効性を証明する方法が無いので自前で試奏器を用意するのです。

 

このブログも毎日数百人も閲覧され、中には多くの業界人もおられますので、いつの日にかその中で自社でも試してみようとトライ下さり、量産品にそのノウハウが導入されるのであれば、間接的にではありますが、ある種の貢献になれば幸いと思うのであります。

 

過去にも弦をペグでロックするシステムやFRTトレモロのアンダーキャビティや、CFS、そして四角い木箱スタイルから脱却した t.m.p Speakerなど、ワタシが考案したアイテムも徐々に広まって来たのですから、こうした提案をやる価値は十分あると思っています。

それをやって儲かる儲からない、って判断の上だけで事を起こす起こさないを判断する、と言うのはもう過去の経営者思考のものでしょう。

今こそ、安易なモノや無駄になるモノは作らない、と腹に据えて臨むべきかと思います。

少なくともワタシの段階ではあくまで音楽的に良好な効果を与えられるものは世に出して行きたい、ただそれだけなんです。

 

もう今の世は大量生産の時代では無くなって来ていると思います。海外生産での限界も見えて来たでしょうし、そろそろ本当のメイド イン ジャパン体制で宜しいんではないでしょうか? 誰かの築いたスタイルのコピー製品製造ではいつまでも本物にはなれないと思いますしね。技術力はあるんですから。あとは設計次第です。