追加作業 奈良のKさん
2016 1116 ヨコハマ薄晴れ
今日は急遽先日チューンしたギブソンJ−35の仕込まれていたピエゾを取り外す作業を行いました。ピエゾの厚さ分のローズ板を溝のボトムに埋め木してサドルを戻す作業です。ワイヤータイプのピエゾはサドル下にセットしますと本来の木の響きが薄れます。
この手の作業を埋め木せずに行いますと、通常より深くなっているサドル溝に対してサドルも深く埋め込む事となりサドル自体の音質が強く出過ぎますので面倒であっても埋め木加工を精度を出して行ってからサドルをリセットする事が大切です。
写真左が埋め木前、右が埋め木後
今回の作業の結果、より木の響きが増して本来のギブソンギターらしさが加わっています。このJ−35を60’sのJ−45により近付けたい場合にはブリッジ台座の面積拡張が必要になります。なぜならこのJ−35と言うモデルはパーラーギター系の小振りのボディ用の接面積の小さなブリッジ台座を採用しているためにレンジが狭めだからです。