ニアCF加工/B-25の場合
2016 1001
10月突入ですね。早いですね〜
写真はギタリスト YさんからニアCF加工でのリフレットのご依頼で持ち込まれた、オールド/ギブソンのB-25です。
この楽器の場合のCF値はナット部分での1と6弦の間隔、そして630ミリ離れた位置にあるサドルでの1と6弦の間隔から、弦の内側への傾斜角度が89.18度であることが算出できます。
この角度でナットのずっと先にある両サイドの弦の交点を算出しますと交点から0フレットまでの距離が1222.69ミリ、これが12フレット位置では0フレから312ミリ離れてますから1534.69ミリと言う数値が求めることが出来ます。この数値で円弧状にフレットが設定されていれば、全弦がひとつのスケール上でのフレッティングに統一され、従来の単に平行にフレットを設定されていた場合と比較して音程がずっとキレイに整います。とてもシンプルな話なのです。
今回の写真は単にこのB-25の場合での 0フレットの円弧数値を求めるためですから0フレットからおよそ1m20cm離れたところに円弧起点があるわけですが、これが最終フレット位置まで円弧ラインをマーキングするには治具のシャフトを延長してマーキングすることになるためにエラく場所を取るというわけです。ましてや更に弦長が長いベースの場合などシャフトの長さたるや、もうウンザリします。(`△`;
とは言え、ニアCF加工済みの楽器を弾かれたプレイヤーの皆さんの喜ぶ顔を見たら作業の苦労はサラリと流れていきます。
ノーマルフレッティングのままでピッチの悪さを我慢しながらプレイする必要なんて、もう無いのですよ。過去の設定に拘らず是非お試しくださいね。
弾き始めたとたん、笑顔になりますよ。
(^0^)ご依頼をお待ちしています。
この長〜いのがシャフト部分