作業をお待ちの皆様へ | tmpブログ

作業をお待ちの皆様へ

0328  ヨコハマ 曇り

少し不安定な天候みたいですね今日は。

メンテナンス作業でお待ちの皆さん、時間が掛かっておりまして申し訳ありません。m(_ _ )m

本日は段取りの都合上、工房の整理や一部解体を行なっておりまして、明日からカスタム品から作業を再開致します。もう暫くお待ち下さい。

先程、心臓が止まるかと思う出来事がひとつありました。
企業さん向けのスピーカー試作品は現在塗装出ししているのですが、あまりに多くの試作を行なっていた為に不採用になった設定のデータの始末や正規仕様の整理を行なっておりました際に、その試作品の1タイプの方の設定が間違ってボツ設定にした内容で試作を上げてしまったと勘違いしまして思わず青ざめた次第。
えっ!まさか、ベスト設定じゃない方で試作を仕上げてたのか・・
まあ、結局勘違いでした。
間違いなくベスト設定で試作を終えていたことがその後再確認出来て心からホッとしました。
あ~疲れた 心臓止まるかと思ったわヽ(;´ω`)ノ 
たまにあるんです。メーカーさん試作の時にも様々な試験を行っている際にデータが混乱していつの間にか誤った設定で試作を進めていて、途中でそれに気付いたりしてね。
あっぶね~あぶねー間違えるとこだったわー ( ̄ー ̄;
過去にもそんな夢を見てハッと夜中に飛び起きたりしたこともありました。

この設計開発者としての心情はあまりこれまでにお話しした事は無かったと思いますが、試作でイイ結果が出せなかった場合、関係スタッフからの信頼を失う事になり兼ねないのです。

まずは製品化の前に身内のスタッフ達に試作段階で「やっぱ スゲー」って思わせるだけの結果を出さないと開発に流れと言うかノリが出なくなるんです。
「ホントにこのまま任せて大丈夫?」って身内に思われたらダメなんですね。
その後の自信を持っての製造や販売が出来なくなるからです。
ですから設計試作段階で、まず身内をうならせないと。

「やっぱこの人ただモンじゃない」
そうなった場合とそうじゃない場合ではその後のノリが違って来るんです。
みんな人間ですからね「これならいい、絶対にイケる」って思って貰えるのと、そうじゃないのではその後の信頼感がぜんぜん違うのです。
先日の秋田での樹脂加工の専門工場でプレゼンしたのもそう言った理由があるからです。

最初の段階では、ホントにこの人の設計したモノって信じていいのだろうか?と思ってるであろう人々に実際に試作品を聴かせて「これは素晴らしい」って言う確信を持って頂く為にわざわざ秋田まで足を運んでアンプも持ち込んで実際に再生音を聴いて頂いたわけです。

ワタシのスピーカーが人に感動を与えられるかどうかは、全て設計に掛かっています。
そのスピーカー設計時の鉛筆1本分の容積設定のズレでバランスが崩れ出します。実音と再生音にズレが生じて来るのです。
しかも誰もコレまでに作った事の無い構造を備えたスピーカーですから誰も助けてはくれません。ですからワタシの受けるプレッシャーを理解出来る方は基本的に周囲には居ないと言うのが実情です。でもそれでいいのです。それがワタシの仕事であり、最も得意とする部分ですから。

まずワタシが自分自身を信じなくちゃね。 大丈夫、自分にはその力があるんだからと。
そう思えるところまでこれまでやって来たかどうか、自信を持てる持てないは全てそこから生まれますからね。

開発中に尽き、今日もお見せ出来る写真はございましぇん。( ゜ρ゜)