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個体も空間も

0318  ヨコハマ 曇り

冬の寒さが少し戻った様な感じですね。

最近またブログ掲載していなかったら友人が「ブログアップされてない」って連絡が来ました。
ワタシとしたら「本人だものそんなのわかってるっちゅーに」(^ε^)

前にもお話しした様に t.m.p の最終構造を備えたスピーカーのプレゼン用試作を行なっているので今は見せられないのです。
スピーカーに関しても質問を頂いたりするのですが、明かしてもいい時期が来るまでは明かせないのですよ。

ただ、思いついたままにオリジナルと称して何かを作り出すのは簡単な事ですが、それが目的に対しての最良の解決策であるか否か、その検証には非常に時間とお金も掛かるのです。
新たなモデルも特許申請を済ませたのでやっとカタチにする事が出来る様になったワケで、それまでに数え切れない数の試作と検証を繰り返して来ました。

消火栓みたいな独特のフォルムの t.m.p スピーカーですが、あれだって理由があるからああしてるワケです。新たなモデルではそれを更に進化させています。

なぜストレートな塩ビ管のスピーカーは作らないのですか?って質問に対してですが、
単純に塩ビ管の断面にユニットを取付けたって音は出るわけで、その方がぜんぜん作るのも簡単ですから加工賃も安いもんですが、それをしないのもちゃんとした物理的な理由が音響面であるからです。簡単に作れてもやらない理由、それは目的が音源に対する忠実な再生にあるからです。

ストレートな塩ビ管をスピーカーにしたら内部で共鳴管現象が起きて特定な周波数が強調されたり勝手に変化を加えてしまうのでとても採用するわけにはいかないのです。
もしそれがベストであるなら世界中のメーカーがやってます。やるべきじゃないことが分かってるからやらないだけです。
仮にその構造の音をいいと感じてる方がいらしたなら、それは原音に対する忠実性でなく、単に好みの音かどうかで聴いているだけでしょう。それは趣味の世界ですから、どうぞご自由に、って話です。

音の世界はそんなに甘いもんじゃないことだけは申し上げておきます。
原音を勝手にスピーカーが変えてしまう事がワタシが最も嫌う事です。
スピーカーとしては最低ですから、◯◯サウンド、なんてね。


ところで、
秋田杉は根元から上までかなりストレートな形状をしてますので、どこの部分を叩いても似た様な響き方をしますが、広葉樹系では根っこが太くて上にいく程に徐々に径が細くなっていますから場所によって響き方がどんどん変わっています。
その特性を楽器の求める音に合わせて使用する部分を選ぶわけです。そうした製作家ならではの感性が長年の経験から我が身には染み付いています。
それがスピーカー開発でも非常に役立っています。例えば、どこをどうしたら共鳴管現象を抑えられるか、それも数々のノウハウの中のひとつです。

現在、ひっそりと長年溜め込んだノウハウを形にしていますが、それは今までの t.m.p スピーカーとも異なる内容です。ユニットの背面動波をいち早く移動させ、ユニットに戻さないことによる無帰還構造がその最大の目的です。ユニット振動を阻害させないエンクロージャー構造、それが原音忠実再生に最も重要なファクターであり、それが成功したので今、形にしています。

ワタシが楽器製作家でなかったら生まれて来なかったのが、新しい t.m.p のスピーカーです。

まあ、今のところはこれくらいで勘弁してね。