経過報告 その他 | tmpブログ

経過報告 その他

1023  ヨコハマ 小雨

朝夕にはだいぶ冷え込む様になってきましたね。

そんな肌寒い今日はオベーションのヘッド拡張作業とともに、このギターをどう設定変更して明らかな音質向上を得るかを考えました。
まずはヘッド部での張力バランスを整える作業は進行中ですから、残るはボディのブリッジ周辺部の設定変更となります。
所有者ご本人からは現状の大きなピエゾピックアップを別タイプに変更して欲しいとの要望を頂いていますので、そこは現状のピエゾサドルを取り外して一旦そこを埋木加工してからフィッシュマンあたりのピエゾに変更するつもりですが、オベーションはブリッジ台座のテール部分に弦を通すシステムなので弦が斜めにサドルに向かうだけの為に鳴りが薄いんです。そこが問題なのです。

この重たい独特の素材構成のボディを鳴らし切れない設定とも言えます。だからその反応の為に奏者が力んで弾く羽目に陥るのです。そこを何とかする為には元のサドル溝を埋木してから台座の両端を残して中心部の木を削り落としてしまい、そこに新たな木を接合し、細めのピエゾサイズのサドルをセットするサドル溝加工と、弦を通常のアコギスタイルの垂直穴ピン止め方式に変更してあげる必要があります。勿論、それだけでなくいつもの t.m.p 設定である台座の段差加工とボールエンド位置設定及びグランドアース処理も含めての変更です。この変更に関しても所有者の承諾無しには出来ませんのでYさんにはご検討頂きご連絡をお待ちすることにします。

結果、今回のこのモデルのヘッド部分での作り替え作業と再塗装処理までと、先程述べたブリッジ部分での大幅な作り替え作業、そしてフィッシュマン系のピエゾPU への付け替え(パーツ込み)そしてフレットファイリング仕上げとWBHナット&オクターブサドル加工のトータルで工賃はおよそ17万程となります。この点を踏まえてご検討下さい。

そしてTさんのSTELLA- P-90W の生地加工全てを終了させ、ピックガードやパーツを仮乗っけして写したのが今回の写真です。最高のヒガツラ材ですし設定も仮組みして確認済みですので、この時点で鳴りまくりのギターに成らざるを得ない様に作り込んであります。
この次の行程では生地研磨から塗装の下地処理へと移行します。
ちなみにこのSTELLA はブラックオリーブにカラーリングします。