止む終えず | tmpブログ

止む終えず

0902  ヨコハマ 夏日

今日は少し夏が戻った様な天候です。
朝から燻煙処理を続行中。当分、燻煙する個体が続く予定です。晴れ続けてくれればね。

写真はフレットの仕上げが終わった70'S 初期のフェンダー・ジャズベースのネックです。
ワタシの秘技であるフレットの逆ゾリ打ちによって、このネックの強度は格段にアップして仕上がっています。ロッドを全く閉めなくても45~100のゲージでしたらこのまま弦を張って丁度フレット上面が平になる状態です。
ロッドで何とか弦の張力に絶えてるネックと違って、ネック本体が張力に耐える力を備えてますから、レスポンスもタイトさも抜群のネックに生まれ変わります。

但し、この個体のペグはオリジナルから昔のゴトー製のペグに交換されていまして、この当時のゴトー製のこの製品は精度は素晴らしいのですが、シャシー厚が厚く重いのです。

細い金属線で構成された弦はこうした質量のある金属パーツの影響をモロに受けて振動が吸収されてしまい音の線が細くなってしますのです。また重量が増した分、ヘッド落ちがし易くなるというデメリットも出て来ます。早い話し、精度はいいけどヘッドが重くなって、音が痩せてしまう、と言う事です。
メーカーさんにもっと軽量に!と訴えた結果、その後 t.m.p で採用しているジュラルミン製の軽量タイプに変更されています。

そんなわけでして、このペグはボツにせざる得ないので高価なジュラルミン製のベースペグを採用しますので販売価格が1万アップの28万+TAX にせざるを得ません。(それでも格安ですよ)
この個体を狙ってる皆さんには申し訳ない。ペグの到着を待っていよいよセットアップです。
お楽しみに。