経過報告 2件 | tmpブログ

経過報告 2件

0519  ヨコハマ 晴れ

写真はチュ-ンナップ途中の2本のギブソン。

N さん持ち込みのハミングバードは1セット目の燻煙処理を終えたので元のペグ穴の埋木加工とブリッジ台座の段差加工処理を済ませました。
今回は依頼者の方からの要望で現状の弦高が気に入っているので変更しないで欲しいとの要望に対応して弦高も下げず、それに合わせて段差加工の深さもいつもよりは1㍉ 程 浅めの設定に加工処理してあります。

一方のLP-Spl はペグ穴とブリッジスタッド穴の埋木加工と、ピックアップ・キャビティの埋木加工も済ませてあります。更に全体をリフィニッシュするので全体の塗膜をかなり薄くまで落としてあります。
元が生地に直接カラーリングした塗料を吹きっぱなしで処理してある仕上げですので生地への塗料の吸い込み加減で表面がデコボコしている為に平に研磨しますと塗料が剥げる部分が出て来ます。

塗料も液体なので下地処理をせずに直接生地に着色した場合、塗料の吸い込み加減で表面に凹凸が出ますので、そこを研磨すると塗装が無くなる部分と残る部分でムラが出て写真の様な状態になるのです。(通常塗装では下地を平に処理したのちにカラーリングし、その上にクリアーコートして仕上げます)

まあ、この個体はヴィンテージ・フェイデッド・ワインレッドに吹き直しますので、こうした元の色むらが最終的には味わいを生み出します。
またこの個体のアフリカンマホはたまたまホンジュラスマホに近い響きの個体ですので骨太のレイドバックしたサウンドが期待出来ますね。チューンしていても楽しみな個体です。

レスポール・ファンの皆さん、いつまでも弾いていたくなる1本をお探しなら、コイツに投資してみて下さい。絶対に損はさせませんよ。
その為にこんなにも手の込んだ作業をしているのですから。最高のギブソンが欲しいのなら楽器屋さんではなくて t.m.p チューン品から探して下さい。紛れなく一番の近道です。

t.m.p ならではのチューンナップ・ギブソンの仕上がりをお楽しみに。



@在庫のYAMAHA300Gのチューン品は本日購入されました。ありがとうございました。