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 ちなみに

0124 #-2

問い合わせに関して:
燻煙処理を行わずにセッティング変更だけのチューンナップは受けて貰えますか?との質問がこれまでにも有りました。

基本的には t.m.p のチューンナップは燻煙処理が前提でもあるワケですが、予算のご都合やソリッドのエレキに関してはこれまでにもお受け致しております。
アコースティック系への燻煙処理には木部の響き方が格段に向上するだけではなくて、経年変化によるトップの変形を食い止める為にもお薦めしておりますが、ソリッドボディの場合にはその心配は基本的には無いので予算が付けられない場合は設定変更だけでも構わないと言えば構わないでしょう。

デタッチャブル方式のフェンダー系の場合でしたら、まず最低限の作業として、ネックの仕込み変更(密着精度出し/仕込み角度修正/タッチアップ修正etc)、フレット上面のファイリング、ナットをWBH 材に変更、がベーシックチューン扱いですね。

この場合の工賃は個体差による作業難易度にも依りますが、¥30.000~40.000 程度です。

ギブソン系のセットネック・モデルはネックをバラせないので仕込み角変更が必要な場合に簡単には対応出来ませんから、まず持ち込んで頂いて現状確認を行ってのアドバイスからですね。
殆どの場合はネック仕込み角が強すぎるケースが多いです。
反対に仕込み角が浅すぎるケースは殆ど無いです。
ギブソンの場合、特にナッシュビル工場産に仕込み角がキツいものが数多く見受けられますね。
この場合はネックを取り外す作業と角度修正しての再仕込み加工が必要になりますのでかなり高額な作業になります。
またチューン0ブリッジのスタッドオンタイプ(ボディにダイレクトにスクリュー・マウントされていなくてボディトップにスタッドが打ち込まれている)設定は必ずダイレクトマウントに変更すべきです。(加工内容:埋木加工/スクリューマウントへの変更加工/ブリッジ自体も変更/リセットアップ作業 ¥15.000 UP)
ここを変更しないと音は痩せて音のコシもサスティーンも失われます。また取り付け位置自体も理想的ではないです。
チューン0ブリッジがダイレクトマウントでないタイプは必須作業と言えます。

またフェンダー系/ギブソン系 共に、
ペグロケーションに問題が有る場合は埋木加工~位置修正作業が必須となり、木部加工~塗装修正再取り付け、までの作業が必要になりますので ¥30.000 UP 程が見込まれます。

以上ですが、このパーツ変更無しのベーシックチューンだけでも楽器の基本的な鳴りが大きく変化し、ダイナミクスや表現力やレスポンスの向上が得られます。
3~4万のコストでそれが得られるのですから安いもんです。
既にこれまで2百数十本の作業が行われています。

ご希望の方は楽器に使用弦を同梱してお送りくださいね。内容はメールにてご相談ください。