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9/4 ヨコハマ 晴れたり曇ったり

蒸し暑い1日でした。

本日は2本目のYAMAHAの黒ラベル/アコギのチューンの続きで、フレット打ち込みからファイリングまで済ませました。
このモデルは先細り系ヘッドでしたので、ペグのロケーション上ミッドが薄い設定でしたのでヘッド自体の面積を拡張してのリロケーションを施した個体です。ですからチューンコストもその分高めになっています。

YAMAHAのこのモデルはたぶんマーティンのトリプル0のスケール長を参考に作られたのでしょう、ほぼ同じスケール設定でありボディ・マスも似た様なサイズです。

そもそも、トリプル0モデルはドレッドノート・モデルよりも12フレット長で6ミリ程短いスケール長設定であり、ソロにもある程度のストロークプレイにも向いていますから、ある種現代的な音楽にフィットしているとも言えるモデルだと思いますね。クラプトンがよく愛用しているのも頷けますね。

そのトリプル0を意識したとも思われるこのYAMAHAの個体ですが、ヘッド部分の設定は完全にオリジナル設定で、それが元の3、4弦のペグ間が狭まった先細りのヘッドデザインでした。
その結果、サウンドバランスはミッドが薄い残念なもの。プレイヤー評価が上がらなかったのもその点が要因でしょう。
仮に、その元のペグレイアウトままでしたら現状よりヘッド角を1.5~2.0 度程は強めなければ張力バランスは整わない筈です。
そこを今回はヘッド面積を拡張して不足した横方向へのテンションを付加させることでバランスさせてあります。

結果的にオリジナルなペグロケーションの楽器になりましたね。
狙いはトリプル0のコンパクト気味にまとまった基本サウンドに音のコシとパワー感を加えてレンジもワイド傾向に広めた設定を施してありますので、新しいサウンドの個体だと言えます。

この個体にも内部にグランドアース処理を行った状態で完成させますので、ご要望によりピックアップマウント設定も可能です。
ピックアップ/ケース無しの本体のみ/税別 ¥210.000 の予定です。

クラプトンの様にソロも取りたいしコードストロークにもバランスした楽器でトリプル0よりも力強いサウンドをお望みの方にはピッタリの1本と言えるでしょう。お薦めです。

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