続きの続き
6/29 ヨコハマ 晴れ
湿度がもう少し下がってくれれば塗装も燻煙も出来るんですけどね。蒸し暑い。
写真はガットのネック作り替え作業の続きショット。
今日は指板の接合です。既にお話しした通り、曲がって固定化してしまったネックを特殊な技法を用いて(ワタシはこの技法を100年ネック構造と呼んでいます。100年以上持ちこたえるネックと言う意味で)平らなネックに戻しておいて、次の指板接合でも少しネック自体を逆ゾリさせた上で指板を接着することで弦を張った状態でネックが張力で曲げられる事に対抗出来る抗力をネック自体に与えます。
結果的に40Kg を超える弦の張力に対して何十年、出来れば100年オーバーの経年変化/張力負荷にも耐えうるネックにしてあげたいからです。
勿論、製作時にはいつも通り指板接着面は平面構成で一旦製作し、そののちにあえてそのネックを逆ゾリにした上でネックの1/3の体積に近い補強材をストレートに埋め込み、ネック本体自体に逆ぞりに対抗する素養を植え付けてしまうのがこの手法のミソですね。
1ピースネックのままで逆ゾリにするのではダメなんですか?と言う質問に対してですが、1ピースネックという事は文字通り、ひとつの個体素材から作るられるワケですから張力負荷が加わった場合に同じ特性の動き方をします。
木は負荷が架かると折れたく無いので自ら曲がる事で対処しようとしますから、「じゃあ、ここは折れたく無いから曲がっておくか」と、抵抗せずにその負荷方向に馴染もうとするんです。
1ピースネックではそれが1種類の個体材ですから当然全体が曲がる方向で動いてしまいます。
そこでこの技法では、最初からネック本体に逆ゾリ状態を与えて、そこにストレートに埋め込まれた2ピース目のインサート材にその状態をキープさせる力を構造的に与える事で対張力強度に優れたネックにしてしまおうと言う発想なのです。
その為にはあえて別な個体材を内部に埋め込む事が重要なのです。
*勿論、ネック材では縦方向強度を得る為に柾目木取りの素材を使うべきです。
更に指板自体も若干の逆ゾリ状態で接合する事で指板自体も戻ろうとするネックの動きにストップを掛けますので強度は更に増す事になります。
これは弦が張られる以上、長い間40Kgオーバーの張力負荷が架かり続けるワケですから、その事を前提としたネックの設計構造と言えます。
この技法が採用される事で、演奏家が数十万~数百万も出費して購入した楽器が高々10数年の経過後にネックが起き上がって弦高が上がり、とても演奏する気になれない状態になって手放す、と言った負のサイクルが少しでも減ってくれれば、設計者として幸いに思います。
@質問を頂くのは構わないのですが「そこはこうではダメなのかな?」と疑問に思ったのならまず自分で試してみてはいかがですか?人から聞いて得られた知識は情報に過ぎず、間違っている可能性だってある訳です。そこを自ら実際に確かめる事で得た「情報」が「知識」となり、それが「知恵」を育んでいくのだと思います。
現代の情報社会の悲劇のひとつに「溢れる情報に頼り過ぎ、惑わされ、困惑する現代人」の姿が在ります。所詮 Net で得られるものは単なる情報です。頼るべきものでは決して無いのです。
自ら体験せずに何かを得ようとするから惑わされるんです。
そのせいか、ワタシには現代人はある種 臆病者に見えます。人生を豊かなものにしたいなら失敗を恐れない勇気が必要だと思っています。人間、勇気が無いと前に一歩踏み出せないですからね。
前に進まなくては見えない景色ってあるんですよ。それが見えるから更に人は前に進めるのです。
絶対に過去よりも未来は明るい。だって未来は可能性を秘めているのだから。
みんなーっ! 勇気を出そう! (^~^)
湿度がもう少し下がってくれれば塗装も燻煙も出来るんですけどね。蒸し暑い。
写真はガットのネック作り替え作業の続きショット。
今日は指板の接合です。既にお話しした通り、曲がって固定化してしまったネックを特殊な技法を用いて(ワタシはこの技法を100年ネック構造と呼んでいます。100年以上持ちこたえるネックと言う意味で)平らなネックに戻しておいて、次の指板接合でも少しネック自体を逆ゾリさせた上で指板を接着することで弦を張った状態でネックが張力で曲げられる事に対抗出来る抗力をネック自体に与えます。
結果的に40Kg を超える弦の張力に対して何十年、出来れば100年オーバーの経年変化/張力負荷にも耐えうるネックにしてあげたいからです。
勿論、製作時にはいつも通り指板接着面は平面構成で一旦製作し、そののちにあえてそのネックを逆ゾリにした上でネックの1/3の体積に近い補強材をストレートに埋め込み、ネック本体自体に逆ぞりに対抗する素養を植え付けてしまうのがこの手法のミソですね。
1ピースネックのままで逆ゾリにするのではダメなんですか?と言う質問に対してですが、1ピースネックという事は文字通り、ひとつの個体素材から作るられるワケですから張力負荷が加わった場合に同じ特性の動き方をします。
木は負荷が架かると折れたく無いので自ら曲がる事で対処しようとしますから、「じゃあ、ここは折れたく無いから曲がっておくか」と、抵抗せずにその負荷方向に馴染もうとするんです。
1ピースネックではそれが1種類の個体材ですから当然全体が曲がる方向で動いてしまいます。
そこでこの技法では、最初からネック本体に逆ゾリ状態を与えて、そこにストレートに埋め込まれた2ピース目のインサート材にその状態をキープさせる力を構造的に与える事で対張力強度に優れたネックにしてしまおうと言う発想なのです。
その為にはあえて別な個体材を内部に埋め込む事が重要なのです。
*勿論、ネック材では縦方向強度を得る為に柾目木取りの素材を使うべきです。
更に指板自体も若干の逆ゾリ状態で接合する事で指板自体も戻ろうとするネックの動きにストップを掛けますので強度は更に増す事になります。
これは弦が張られる以上、長い間40Kgオーバーの張力負荷が架かり続けるワケですから、その事を前提としたネックの設計構造と言えます。
この技法が採用される事で、演奏家が数十万~数百万も出費して購入した楽器が高々10数年の経過後にネックが起き上がって弦高が上がり、とても演奏する気になれない状態になって手放す、と言った負のサイクルが少しでも減ってくれれば、設計者として幸いに思います。
@質問を頂くのは構わないのですが「そこはこうではダメなのかな?」と疑問に思ったのならまず自分で試してみてはいかがですか?人から聞いて得られた知識は情報に過ぎず、間違っている可能性だってある訳です。そこを自ら実際に確かめる事で得た「情報」が「知識」となり、それが「知恵」を育んでいくのだと思います。
現代の情報社会の悲劇のひとつに「溢れる情報に頼り過ぎ、惑わされ、困惑する現代人」の姿が在ります。所詮 Net で得られるものは単なる情報です。頼るべきものでは決して無いのです。
自ら体験せずに何かを得ようとするから惑わされるんです。
そのせいか、ワタシには現代人はある種 臆病者に見えます。人生を豊かなものにしたいなら失敗を恐れない勇気が必要だと思っています。人間、勇気が無いと前に一歩踏み出せないですからね。
前に進まなくては見えない景色ってあるんですよ。それが見えるから更に人は前に進めるのです。
絶対に過去よりも未来は明るい。だって未来は可能性を秘めているのだから。
みんなーっ! 勇気を出そう! (^~^)
