個別報告 J-45チューンのMさん | tmpブログ

個別報告 J-45チューンのMさん

5/25 ヨコハマ ぼんやりした晴れ

Mさんの J-45 のチューンナップが本日無事に終了致しました。
古い個体ですから6弦側のブリッジ周辺が盛り上がって変形はしてますが、しっかり光触媒燻煙に掛けてますから もうこれ以上の変形は起こらない筈です。これは重要な事です。

別個体にセットされていたサンライズのピックアップをケーブルごと変更、WE製の古いケーブルに変更してシンプルにジャックまで引き延ばし、グランドアースを落とした上での配線処理を行ってあります。

最近のアコギやエレアコではピエゾやインナーマイクをミックスブレンドするタイプも多く見受けられますが、t.m.pではシンプルなホール取り付けのピックアップ(LR バグス/サンライズ/フィッシュマン製)でグランドアース処理とブリッジの段差加工処理をお薦めしています。

基本的にピエゾは圧電素子ピックアップですので倍音が出て来ませんし、本体内部にコンデンサーマイクを仕込んで拾わせるタイプもボディ内部の曇った残響音を拾ってしまいますのでサウンドホールから出て来るナチュラルな生音とは異質なサウンドですからお薦めしてません。

まあ、とにかくこの個体の生音を出来る事なら皆さんにも直に聴かせたいです。
世界中の楽器屋さんを廻ってオールドの J-45 を弾いてみても、この個体の鳴りに勝るものに出会える事はたぶん無いでしょう。 ここまで鳴るか、と誰もが思うサウンドですから。

オリジナルが一番いいに決まってる、と思い込んでいらっしゃる方も沢山いらっしゃるでしょうけど、そう思いたい気持ちはよ~く理解出来ますが、それを越えるサウンドの楽器もこうして現実には存在しています。 その為に作業してますからね。

Mさん、お見積もり通りの金額で仕上がっております。お引き取りのご予定をお知らせ下さいませ。 作業期間、長らくお待ち下さってありがとうございました。m(u_u)m

$tmpブログ
$tmpブログ