やっと終了 | tmpブログ

やっと終了

4/24   深夜 12時を過ぎて日付は既に24日ですね。

つい先程 写真の55B-4の仕込み変更作業で接ぎ木加工が終えたところです。
トリプル・J化に加えて水牛の角ナットへの交換と弦高を少し低めに設定して欲しいとの要望が依頼者さんから追加された為です。

皆さんは弦高を下げたい場合、おそらくサドル高を下げて対応しているだろうと思われますが、それだけではダイナミクス不足を招く結果となる場合が出て来ますので、若干のサドル高下げだけでは対応出来ない弦高変更の場合には、元の弦の走る高さに指板面を近づけてあげる事で結果的に弦高を下げる、と言う作業が必要となります。

要するにワタシがよく言うところの指板高設定の変更と言う作業ですね。

これは、どーでしょう?たぶん通常のリペアーショップでは殆ど行っていない作業だと思われますね。なぜなら本格的に設計を学んだ技術者じゃないと発想に無い作業と思われるからです。

ですから弦高を上げるのは誰にでも出来るけど、音のグレードをなるべく劣化させずに弦高を下げる作業というのはプロじゃないと難しいのです。
まあ、メーカーさんによっては弦高の低さが売り、ってところもある様ですが、その場合あくまで音質に優れ、ダイナミクスが確保出来ている事が前提です。
弦楽器である以上は低過ぎる弦高では必ずダイナミクスも音質もが犠牲になりますので、あくまで下げ過ぎない事が前提なのだと言うことです。

そもそも長く太い弦を張るベースにペタペタの弦高でいい音など求めてはいけないのです。アンサンブルで音の薄い存在感の無いベースになってしまいますからね。
楽器演奏の基本は楽器に奏者の方が合わせる事です。その点をお忘れなく。 参考までに。


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