1920's | tmpブログ

1920's

2/28 ヨコハマ 快晴

2月も終わりですね。
半世紀以上を生きると過ぎ行く日々の早さは20代の頃と比べて倍くらいの速さに感じます。

きっと貴重なんでしょうね、ワタシがこうして楽器製作を行えてる時間も。

スピーカーからエレキやアコギやエレベ、そしてヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、現在ではマンドリンと、様々なアイテムの研究をして来ましたが、製作出来る本数自体はもう僅かでしょう。

最近では新たに設計し直したモデルを新型CCR とでも申しておくなら、そのミディアムスケール・モデルだけを小本数製作して、後は皆さんからの要望で応えられる場合にのみ製作依頼を受ける形にしていきたいと考える様になっています。

写真のフラットマンドリンは1920'Sにメンフィスで製作された個体で、基本設定と作りがよくまとまった個体です。
今日はフレットファイリングや細かな修正を加えて、燻煙処理に移行する準備中です。
それが済んだらウオーターバッファローの骨からナットを削り出しで製作してブリッジ含めて再調整作業を行います。とてもいいマンドリンに生まれ変わると思いますよ。

ギター系の音楽にはボウルバック式のマンドリンよりもフラットマンドリンのサウンドの方がぜんぜんマッチします。トップ&バック板がフラットなものとラウンドアーチ形状の2種がありますが、サウンドホール・タイプとf ホール仕様のモノとのサウンドの違いもあってそれぞれ個性的です。
基本、フラマンはこのA 型(なみだ形状)がベースです。F 型は形状と作りが凝ったモデルですがA 型の応用系と考えていいと思います。ワタシはやはりギターミュージックのアンサンブル楽器としてマンドリンを手掛けたいと思いますね。ボウルバックタイプはやらなくていいな。

3月中にはこのチューンナップ・フラマンを完成させるつもりです。

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