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 経過報告 

1/25 ヨコハマ 晴れ

晴れましたが外での作業を続けているとやはり身体の芯が冷えますね。熱っぽくなって来ます。

ネック交換用のカスタムのストラトネックが1本、スロープヘッド化作業中の初期型CCR のネックとそしてカスタム製作中のアーチドTELESA のネックの1本が本日は塗装行程。写真1

そして昨日の続きで、アーチドTELESA のボトムから3段階高い位置の等高線エリアのアーチド加工を済ませました。アーチの一番低い位置がボディの外周面で既にセルバインディングも施し済み。
写真2
そこから3段目の加工処理が済んでテンプレートを起こし直してから、確認の為に大ざっぱに磨いたショットが3枚目の写真。次回は更に一段階内側のアーチ加工です。

昨日に続いてですが、なぜここまで皆さんに製作行程を明かしているかお分かりですか?

それは昨日も触れた点ですが、何十万もの定価で販売されている楽器も結局、大方が機械加工で製作された量産品であって、本当の意味でのハンドメイド製作品とはここまで手間ひまが掛かるものなんですよ、と言う点をご理解頂きたかったからです。
同じ40万で販売してもハンドメイドと量産品では利益率が全く異なるのです。量産すればする程製造原価は下がるからです。言わば価格は高いのに製造原価は量産品ですから低いのです。

もしそれらが本当のハンドメイド製品であったなら、どこの楽器店にもズラッと在庫出来る筈がそもそも無い筈です。量産しているからこそ沢山楽器屋さんに並ぶのですから。しかもハンドメイド扱いでね。

なのに本当に製作家が精魂込めて手作りしても40万の販売価格では利益はギリギリでしか無いのです。こんな状況では製作家が生きて行ける場所が無くなるのです。
どうにかして後輩達が思う存分腕を競える状況が誕生して欲しいものです。
そこが理解されないといずれ日本での手工楽器製作は終りを迎えるからです。中国生産品を卸か販売するだけの業界に成ってしまうという事ですからね。

ワタシが望むのは、日本には若き製作家が沢山いて素晴らしい楽器を製作している、ってそんなふうになって欲しいのです。

ニッポンは職人が腕を競い合っている国、だから日本製が一番!って世界から評価されるようになれたら素晴らしいですよね。それこそ、楽器に限らずニッポンの歩むべき道なんだと思いますね。


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