経過報告 大阪の I さん | tmpブログ

経過報告 大阪の I さん

1/24 ヨコハマ 雨のち晴れ

ぱっとしない天候です。最近では前日の天気予報ですら今いち当てになりませんねえ。

本日は大阪の I さんオーダーのTELESA アーチドのアーチ加工。とは言ってもTELESA 初のアーチドモデルなので形状テンプレートを作成しながらの作業ですので本来の様にサクサク形状加工するのとは異なり、外周からセンターに向けてテンプレートラインを確認/訂正しながら徐々に中央に向かって加工を進めています。

こうする事で次回からはこの試作器で作成したテンプレートがガイドラインと出来るわけです。

メーカーのアーチドモデルも最初はこうして出来た形状をコピー加工する為のひな形としてアーチ形状を削り出すか、この形状をスキャニングデータとして読み込んで3D-NC ルーターマシンで加工します。要するにアナログ/デジタル いずれかの機械加工です。
人間は生地の表面を研磨処理するだけですからベテランの職人さんなどもはや不要なのです。

例えば、レスポールも半世紀以上も前のモデルですが、当初からコピー・ルーターでアーチ加工されてますから職人さんが1本1本手加工で削り出していたなんて話しはハッキリ言って、嘘ですね。
仮にそうであったらレスポール1本が30万以内の販売価格で市場に出回る何て事は不可能だった筈です。ですから現代でなく、ずっと過去に於いても職人さんが手作りしなくてもアーチドのエレキは製造出来たのです。 
それを職人さんが手で1本1本作ったと言う形で伝説化されて来たに過ぎません。

ましてや現代においてはスキャニングで形状データ化し、そのまま短時間で機械加工が可能なので、実際に中国ではPRSフルコピーの生地完成品が1本2万円以下のコストで製作されています。
PRSをバラして本体だけにしてスキャンしちゃえば形状データ取れちゃいますから。

例えば、そうして出来た生地本体をUSA 本土に送って、そこで塗装とセットアップを行えば、Made in USA と表示出来てしまうのです。
これは、あくまで もしやろうとすれば可能ですよ、と言う話しですから誤解しないで下さいね。

とにかく、現代ではそれがレスポールであろうがPRSであろうが本体の生地原価は2万以下で製造可能なのです。

ね? ますます本当の手作り品がいかに貴重である事が分かりますでしょ?
それでも中国製がお好きなら話しは別。

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