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まとめ報告

12/6 ヨコハマ快晴 いいね! 当然塗装です。

その合間に結局セロギターのトップアーチを仕上げてしまいました。
自分のアタマの中で鳴り響いている完成形にどこまで近づけるか、気持ちはそこにしか有りませんからね、気が付くと作業してる。これこそ、職人の性(さが)だな。

昨日はアーチ削りの等高線プレートをお見せしましたが、今日のセロギターのトップ板の写真に映っている固定治具も無くてはならないものなので専用に作って用意します。
ちなみに、このトップを裏返してインサイドアーチを削るわけです。この治具があるとノミとカンナが安定して使えます。
とは言え、昨日までは本当にこの設計上のサイズ設定でOKなのか?と言う状態でしたが、実際に削り出しをしてみて、これなら問題なくイケると踏んだからこそ、専用の固定治具を作ったという次第です。

皆さんは仮に全てオリジナルでギターをオーダーした場合、数十万でも高い!ってお思いでしょ?

そもそもそこが誤りです。
適当な形だけのものでしたら、そりゃ安く作ってくれる所もあるでしょ。
その代わり完成後の音の保証は、たぶんしてはくれないでしょう。

1本だけ楽器としての完成度の高さも備えたものを製作する場合、まず設計が上がった段階から今回のセロギターの用に様々な製作治具も同時に作るのです。今回のセロギターではネックを除いたボディだけの治具類だけで既に10種類用意しています。ネックの製作治具まで含めますと、その倍くらい必要に成ります。

仮にこうした治具類を自作でなくて業者さんに委託製作してもらいますと1~3万くらいは確実に請求が来ます。大手メーカーさんなどは結構頻繁にそうした外注業者に依頼してます。
なので、大雑把に20種の治具を外注出ししますと20万くらいの予算が必要に成るわけです。
しかもそれは製作サイドの原価コストですからお客さんにはそこに利益を乗せて請求しなくてはいけません。ビジネスですからね。

要するに楽器本体の製作コスト以外にもこうした治具製作代を頂かなくては製作出来無いってことになるのです。ですから1本だけの製作には特に難易度の高い新しい楽器の場合は作り直しも頻繁に起こりますので100万以下では受けたく無いですね。

その楽器も量産する事に成れば話しは別。量産し易い様に設計もやり直して材もまとめ発注してライン生産すれば販売価格は 1/3~1/4 ぐらいまで落ちます。量産するという事はそう言う事なのです。
ちなみにクルマの世界では軽自動車でも最初の試作車1台のコストは数億円すると言われていますね。それを何万台と生産する事で1台が百数十万円のコストまで抑えられるのです。

要するに、極僅かな数の製作品に対して量産品と同じ基準目線で見て貰っては困りますよ、と言う話しでした。これはチューンナップ品でも同じですね。チューンナップ作業は特注仕様で作り替える作業ですから、元のベースになってる楽器の値段を持ち出して、高い!と言われても、それは話しが見えていない人の一方的な判断でしかないです。
それはそもそも、その作業が行える人にしか判断出来ない事なんですから。

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