終了報告 | tmpブログ

終了報告

6/30 6月最後の1日が無事終わり明日から7月です.もう後半がスタートです.

川崎のMさんのエピフォンの作業が無事に終了しております.梅雨時の作業遅れの中、お待ち頂きありがとうございました.もう1本のアコギの方は来週からスタートさせ1週間程で完成させますので、お待ち下さいませ.

1890年イタリー製のリクリエイト・ヴァイオリンのバスバー変更も接着まで終了しています.
高々、割り箸と然程変わらないサイズのバスバーの素材の違いがイメージ通りの変化を見せてくれるのか、それはこうして実際に試せば分かる事です.

更には現状で全く同じ栂材でバスバー製作した1920年ドイツ製の個体も今回と同じ様にバスバーを交換して同じ変化を示せば、それはそのまま確実性の高いデータと言う事になります.

2本同じ事を試してそれが同じ傾向のサウンド指向を示し、今度はそれを同じ様に別素材のバスバーに変更して、それも同じ変化が得られれば2種のバスバー素材のサウンド指向を把握出来た事になりますし、オーソドックスなスプルース材の響きは何度も確認していますので3種の傾向差までデータを得たのと同じ事になります.
と同時にバスバー素材と魂柱素材のマッチングバランスもデータとして得られています.共材でバスバーと魂柱を製作した場合、バスバーと魂柱を別素材で製作した場合の特徴も一度経験すれば決してその特色は忘れません.

長きに渡る経験上、一度弾いたギターやベースのサウンドは自分でも驚く程長い間記憶している事が出来ます.ヴァイオリン族の製作でもそれは同じでしょう.実際にこうした検証作業で変更前のサウンドの事は忘れる事が無いのですから.

それから、これも良くある事なんですが、楽器の所有者のことは早く忘れがちなんですが、楽器を見るとその楽器の事はすぐに想い出したりします.「あ~この楽器ね、ハイハイ覚えてますよ」って言いながら、所有者の事は想い出せなかったり・・この人誰だっけ? (;^_^A

とにかく、他の事だとすぐに忘れちゃうのにね.考えたらとっても不思議です.
特にヴァイオリンは耳元で誰よりも大きな音で聴こえますし、更に顎に挟んで弾きますから骨伝導で頭蓋骨に直接響きますので余計にサウンドの響きの違いは明確に分かります.
これはギター関係を遥かに越える反応部分で、直接「脳」に響いて来ますからね.

耳どころじゃなく、脳で直接モニターするなんて・・全くもってスゴイ楽器です.

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