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t.m.p 設定のビオラ完成

5/4 ヨコハマは夕暮れに晴れて来ました.

今日は死闘10時間、食事も取るのを忘れて写真のビオラのセットアップを行なっておりました.
初めて手掛けたビオラでしたので慎重に進めました.

この試作個体のテーマはチェロの響き方をより感じさせるビオラです.
勿論、根本的な t.m.p 製の古典弦楽器の共通テーマは数十万の販売価格で、プロの奏者が一桁上の値段査定を下すだけのサウンドのクオリティを備えている事です.

その上で今回はビオラと言う楽器の考査を行ないつつ、設計上なるべく理想に近い設定で様々な部分を作り直してみて、その結果検証ですね.
ビオラという弦楽器に対して行なったペグロケーションの確認やネック仕込み角、指板高設定、そしてWラディアス指板設定とCF設定の有効性について、更に内部削り修正に間違いはなかったか、バスバーに対する形状設定のバランス確認など様々です.
今回新たに気付いた事があります.なぜかビオラはヴァイオリンよりふた回り以上大きな楽器なのにテールピースがヴァイオリンと同じ様なサイズが採用されている点ですね.ヴァイオリン用では長さが1センチ近く足りないんです.

テールピースをエンドピンに引っ掛けるワイヤーもヴァイオリンと同じ長さなので、理想的な位置にテールピースを設定しようとすると通常よりも長めのワイヤーを使用しないといけないんですね.今回はたまたま長めのワイヤーがあったので対応出来ましたが、次回までに長さが長めのテールピースを探さなくちゃいけません.
このブリッジからテールピースの距離設定も非常に重要なのです.アバウトな距離で設定したらその楽器の色艶は死にますし、デッドポイントが生まれますね.

取り敢えず、6日の日の試奏に際して調整の追い込みをして当日を迎えたいと思います.
この楽器に与えた構造設定が有効であれば若い演奏家達の手の届くコストで一桁上の値段の楽器に太刀打ち出来る楽器を提供出来るわけなんです.だから非常に重要な事なんです.

明日は親戚が集まって孫の初節句を祝う事になっていますが、ワタクシのアタマの中はこのビオラの事で一杯なんですねえ~(;^_^A 
だってこんな設定構造のビオラは過去に存在してなかったのですから、それが今日誕生したんですからねえ、我が子みたいなもんですもん.
自分が存在していなかったら、この世に生まれて来なかったもの、その意味でワタクシには価値は同じですね.


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