晴れてはいるけど
4/24 ヨコハマ快晴 ですが、湿度が高いままなかなか下がって来ませんね.
湿度が高いとコンプレッサー回してのエアーガン塗装がなぜ出来ないかと申しますと、コンプレッサーでは空気をタンクに圧縮して取り込んで、それを塗料を交えたエアーと一緒に吹き付ける為に、湿度が高いと塗料に空気中の水分を混ぜ合わせて吹き付ける事になってしまんです.
で、晴れていても湿度が高いと吹き付け塗装はNGなんですね.
ところが古典楽器では基本がニスの刷毛塗りですからその問題がそもそも無いのです.
しかも静かに作業出来ますからワタクシの様にちゃんとしたファクトリーを持たない職人には助かるんですね.それでも湿度が低いに越した事は無いのですが刷毛塗りでは空気中の水分を取り込む事が少ないので安心出来ます.
1枚目の写真はビオラ奏者の Sさんのビオラでニスの下地処理中のショット.
このビオラは元がアンティーク仕上げって言う仕上げで、まあ言ってみればE・ギターのレリック仕上げみたいなもんですね、古~い楽器っぽく最初から仕上げてあるモデルでした.
正直ワタクシはそうした意図的に作った楽器に汚れ傷ついた処理を行なうのは好みませんが、今回はイメージとして「熟れた果実」みたいな色合いに成るように仕上げたいと思っています.
よくある古典楽器達はそれこそ地味なニス仕上げが殆どですので、t.m.p の楽器は出来る限りどんな色合いであっても趣が果実風に仕上げたいのですね.セザンヌが描いた静物画の果物みたいなイメージ.
そして、自分の作った楽器は、力強さ、レスポンス、発音の良さ、倍音の豊かさ、音の色艶を備えた上で、その音の中に凛として香り立つ魅力的な楽器であって欲しいと思っています.
2枚目はネック交換作業中のヴァイオリン.同じくまずは下地処理です.
その次の写真は長年寝かしたクリスマスツリーの板材から切り出したヴァイオリンとビオラの魂柱用の材です.t.m.p では市販されている魂柱やバスバー素材は購入せずに全て板材から切り出し加工しています.元は畳くらいの材から細い角材サイズにまで切り出して、そこから円柱棒状に手で削り加工してやっとこの状態に成ったものです.
ヴァイオリンだけでなくビオラも加わった為に新たに一回り太めの魂柱を製作しているのです.
それにしても大きな板材から魂柱として使える部分はたったこれだけ.後はバスバーに使える部分とトップ材に使える部分を2枚分程切り出して、5年程前に南ドイツからやって来た大きな板材ですが、これでオシマイ.結果的に全体の3割部分だけしか使えなかったですね.まあ、こんなモンです.
より素材のクオリティの音への影響が大きい古典楽器ではエレキでは使える素材であっても古典楽器ではNGですから仕方ないのです.
こうしたバスバーサイズと円柱棒サイズに加工が済んだものは、またしても燻煙庫で数十時間を過ごしてもらいます.そしたら最高の音質と軽くて強度を備えた理想的な素材の出来上がりです.o(^ ^)o

湿度が高いとコンプレッサー回してのエアーガン塗装がなぜ出来ないかと申しますと、コンプレッサーでは空気をタンクに圧縮して取り込んで、それを塗料を交えたエアーと一緒に吹き付ける為に、湿度が高いと塗料に空気中の水分を混ぜ合わせて吹き付ける事になってしまんです.
で、晴れていても湿度が高いと吹き付け塗装はNGなんですね.
ところが古典楽器では基本がニスの刷毛塗りですからその問題がそもそも無いのです.
しかも静かに作業出来ますからワタクシの様にちゃんとしたファクトリーを持たない職人には助かるんですね.それでも湿度が低いに越した事は無いのですが刷毛塗りでは空気中の水分を取り込む事が少ないので安心出来ます.
1枚目の写真はビオラ奏者の Sさんのビオラでニスの下地処理中のショット.
このビオラは元がアンティーク仕上げって言う仕上げで、まあ言ってみればE・ギターのレリック仕上げみたいなもんですね、古~い楽器っぽく最初から仕上げてあるモデルでした.
正直ワタクシはそうした意図的に作った楽器に汚れ傷ついた処理を行なうのは好みませんが、今回はイメージとして「熟れた果実」みたいな色合いに成るように仕上げたいと思っています.
よくある古典楽器達はそれこそ地味なニス仕上げが殆どですので、t.m.p の楽器は出来る限りどんな色合いであっても趣が果実風に仕上げたいのですね.セザンヌが描いた静物画の果物みたいなイメージ.
そして、自分の作った楽器は、力強さ、レスポンス、発音の良さ、倍音の豊かさ、音の色艶を備えた上で、その音の中に凛として香り立つ魅力的な楽器であって欲しいと思っています.
2枚目はネック交換作業中のヴァイオリン.同じくまずは下地処理です.
その次の写真は長年寝かしたクリスマスツリーの板材から切り出したヴァイオリンとビオラの魂柱用の材です.t.m.p では市販されている魂柱やバスバー素材は購入せずに全て板材から切り出し加工しています.元は畳くらいの材から細い角材サイズにまで切り出して、そこから円柱棒状に手で削り加工してやっとこの状態に成ったものです.
ヴァイオリンだけでなくビオラも加わった為に新たに一回り太めの魂柱を製作しているのです.
それにしても大きな板材から魂柱として使える部分はたったこれだけ.後はバスバーに使える部分とトップ材に使える部分を2枚分程切り出して、5年程前に南ドイツからやって来た大きな板材ですが、これでオシマイ.結果的に全体の3割部分だけしか使えなかったですね.まあ、こんなモンです.
より素材のクオリティの音への影響が大きい古典楽器ではエレキでは使える素材であっても古典楽器ではNGですから仕方ないのです.
こうしたバスバーサイズと円柱棒サイズに加工が済んだものは、またしても燻煙庫で数十時間を過ごしてもらいます.そしたら最高の音質と軽くて強度を備えた理想的な素材の出来上がりです.o(^ ^)o
