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経過報告 その他

4/23 ヨコハマ雨降り 肌寒いです.

まさかこのまま梅雨入りするんじゃ~ないだろね、と少々心配です.塗装作業がまだたっぷり残ってますからね.
写真はカスタム製作中のHさんの55B-4で、本日無事に艶だし研磨終了です.
カラスのフン攻撃でこの個体は2回も水磨ぎをする羽目になりましたので通常より塗膜厚が薄いんです.
だから今日の磨き出しは心臓にワル~イ作業でございました.(><;)
これでセットアップ準備が整いました.Hさん、もう暫くお待ち下さいね.

他の写真は作り直しているヴァイオリンとSさん用のビオラ.
本日はヘッドにペグ穴加工する為の専用治具をヴァイオリン用といっしょに製作してからSビオラに早速ペグ穴加工してみました.正確に的確に設定した位置に穴加工出来てます.よしよし.(^ ^)v

ヴァイオリン族の楽器は同じ様なスクロールヘッドをしています.
これまでにヴァイオリン20数本、ビオラ3本、チェロも4本購入して研究した結果、実は一番感心した事なんですが、このスクロールヘッドは非常に巧妙な設計なんです.たぶん多くの専門家の方も気付いていない可能性があるのですが、左右に低域弦と高域弦側に2本ずつのペアで異なった固持角設定になっているんです.

通常ギター関係でしたら14度とか17度であるとか、アングルヘッド面は設定されたひとつの角度上にペグがレイアウトされ、しかも左右のペグはシンメトリー設定が多いのですが、ヴァイオリン族は縦方向での張力設定で、それも左右で固持角設定が異なる設計がなされている上に交互位置でペグは配置されているので、本来であるなら設計上の張力バランスが得易い構造なのです.
歴史上誰もが見慣れた楽器であっても、この部分の巧妙な設計を深く理解している方は少なかったんじゃないでしょうかね.だからこそ製作者ごとにスクロールヘッド角もペグロケーション設定もまちまちなのがまかり通り続けているのでしょう.

しかし・・考えたら最近どーも解説が長くなりがちですね、気付けば.イカンですね~ 
まるで、専門知識をひけらかしているように思われていたかもしれないと考えるとゾッとしますね.

本人は楽器は解説不要、素人には謎だらけのままでいいっ!って思ってるくせにね.反省だな.
能書きで世界は変えられませんからね.結果を出し続ける事でしか信頼は得られませんからね.

皆さんだったら大好きなギターやベースでの音源製作ですね.他人の評価というまな板の上に乗っかって初めて成長の道がスタートしますからね.そうでなくちゃ単なる楽器オタクに成っちゃいます.

大丈夫、世界中の誰よりも自分が好きになれる音源を作ればいいのですから.
だってワタクシだってずっとソレ1本ですもん.まず世界中の誰が作った楽器よりも自分の作った楽器を好きになれるかどうかを問い続けて来たんです.結果が出るまで止めなきゃいいんですよ.
で、結果的に自分にアーティストとしての才能が無いと思ったら、後は純粋に楽しめばいいだけです.
アナタの音楽に対する情熱が本物ならどんな仕事をしてたって作品は作れる筈ですから.

皆さんからのオリジナル音源を楽しみにしてますよ.(^ ^) 

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