休日ですが
4/15 日曜のヨコハマ 穏やかに晴れてます.
明後日が、またボランティアでおばあちゃん達のタクシー代わりの外出のお伴なので本日は休日ですが、その埋め合わせに休日ですが仕事をしておりました.
指を切った影響で今日も大事を取って軽量なヴァイオリンとヴィオラの作業と燻煙処理に留めています.
明日からはもうエレキ関係の作業も大丈夫でしょう.
「そんなに何度も作り替えしなくちゃダメなんですか?」ってブログの記事を読んだ方から質問されましたが、失敗だったから作り替えてるのではなくて、正確には意図した検証を行なっているって事です.
古典楽器はご存知の通り、求められるサウンドも楽器の形状も作者の自由さは殆ど無いのようなものです.
新しいジャンルの楽器じゃないですからね.伝統的な響きから外れたら、それだけでもうアウトです.
現代の製作家のワタクシとしては、じゃあ古典楽器のその作りや設定が本当にベストなのか?って話ですが、「いや、そんな事はないぞ」と.
以前に同じ工房で製作された全く同じクオリティの個体を数本購入して1本づつ削り内容を変更して組み上げました.その組み上がったものを同じ弦を張り同じ弓で弾いて、その響きの違いを検証し、その中でベストに近い評価が下せる設定でそれ以降は削りを施していくわけです.
例えば今回掲載した写真では古いヴァイオリンと最近製作されたヴィオラですが、バスバーの作り替えを行なった時のショットですが、多くの場合、バスバーのサイズは余計な質量があり形状も変更する必要があるから行なっているわけです.
バスバー変更はバラさない事には出来ませんからね.写真1、2はヴァイオリンのバスバー作り直し、
写真3がヴィオラの削り修正後のショット.結果的に元とは違う形状処理になっています.
特に t.m.p ではご存知の通り、燻煙処理で材の繊維強度が20%以上上がっています.レスポンスも格段に向上しますが、燻煙前よりも繊維が強くなっている為に楽器自体の質量を下げても強度不足にならないところまでは削り込みが可能だという事でもあるのです.
バランス良く的確な削り修正を行なえば、以前より楽器の質量は下がっているのに強度は高く、楽器が軽くなった分、微妙な振動にも的確に反応しますし音量も上がります.発声量が高まるんですね.
その要因の一部として、従来のバスバー設定は無骨に補強され過ぎている場合が多いんですね.
余分な肉がついている為にブーミーだったり高域側とのバランスが悪くなっているのです.
そうなると燻煙処理を行なった場合、内部の余計な肉付けを落としてあげないと、単に材強度が上がった、反応が良くなった、それだけになってしまうのです.
ギター関係でもそうでしたが「燻煙だけお願いします」とおっしゃる方が出て来ますが、それだけでは更に鳴るようには出来ないのです.様々な要素、設定要因で楽器の出音が複合的に決まっている以上、素材部分だけがクオリティが上がっても設定上の鳴りがバランスよく向上出来るように作り替えなくては非常に勿体ない事になってしまいます.
その為には様々な部分の検証が必要なんです.例えばバスバー設定のベストとは、ヴァイオリンではこう、ヴィオラの場合は・・と言った具合にです.
一旦修正し直して組み上げた楽器をチェックして再度バラしてバスバーに手を加えてまた組み上げて、音を出す、そしてその違いを元に更に手を加える為にまたバラす.また修正して組み上げる、
こうして検証結果を精査して行くのです.
2回やって答えが出ないのなら3回、3回でもよく分からないのなら4回、と.結論が見えるまで終わらないのです.と同時に面倒でもその作業を繰り返しますと単に検証事項のデータがアタマで理解出来たりノウハウを得られるだけでなくて自分の身体もまるでハードディスクレコーダーみたいにその体験を記憶していってくれるのです.
そうしますと、それ以降はいい結果が出ないであろう設定には身体が拒絶するみたいに動かなくなります.要するに、鳴らない設定で楽器を作ったり手を加えたりする事を身体が拒み出すのです.
そしてその逆にベストな設定になるように身体が勝手に作業するって事です.驚きでしょ?
それが楽器職人にとっては何よりも財産であり宝物になるのです.だから何度も何度も自らに検証経験を積ませて自分の中から湧き出す様な純粋なる技術を身につけるのです.そうした経験がこそが自分を更に成長させ、演奏家の方々にとって存在価値の在る技術屋に成長していけるのだと思っています.
だって、ストラディバリもガルネリも優れた製作家だったのは事実でしょうけど、とうの昔に死んじゃった人でしょ? 今や誰のオーダーにも応えられないじゃないですか.もう存在しないのですから.
少なくとも人間は今生きている人が一番価値があるんじゃないでしょうか?
演奏家の皆さんを感動させるのが我が運命と思ってマツシタは頑張っているのでございますよ.(^~^)

明後日が、またボランティアでおばあちゃん達のタクシー代わりの外出のお伴なので本日は休日ですが、その埋め合わせに休日ですが仕事をしておりました.
指を切った影響で今日も大事を取って軽量なヴァイオリンとヴィオラの作業と燻煙処理に留めています.
明日からはもうエレキ関係の作業も大丈夫でしょう.
「そんなに何度も作り替えしなくちゃダメなんですか?」ってブログの記事を読んだ方から質問されましたが、失敗だったから作り替えてるのではなくて、正確には意図した検証を行なっているって事です.
古典楽器はご存知の通り、求められるサウンドも楽器の形状も作者の自由さは殆ど無いのようなものです.
新しいジャンルの楽器じゃないですからね.伝統的な響きから外れたら、それだけでもうアウトです.
現代の製作家のワタクシとしては、じゃあ古典楽器のその作りや設定が本当にベストなのか?って話ですが、「いや、そんな事はないぞ」と.
以前に同じ工房で製作された全く同じクオリティの個体を数本購入して1本づつ削り内容を変更して組み上げました.その組み上がったものを同じ弦を張り同じ弓で弾いて、その響きの違いを検証し、その中でベストに近い評価が下せる設定でそれ以降は削りを施していくわけです.
例えば今回掲載した写真では古いヴァイオリンと最近製作されたヴィオラですが、バスバーの作り替えを行なった時のショットですが、多くの場合、バスバーのサイズは余計な質量があり形状も変更する必要があるから行なっているわけです.
バスバー変更はバラさない事には出来ませんからね.写真1、2はヴァイオリンのバスバー作り直し、
写真3がヴィオラの削り修正後のショット.結果的に元とは違う形状処理になっています.
特に t.m.p ではご存知の通り、燻煙処理で材の繊維強度が20%以上上がっています.レスポンスも格段に向上しますが、燻煙前よりも繊維が強くなっている為に楽器自体の質量を下げても強度不足にならないところまでは削り込みが可能だという事でもあるのです.
バランス良く的確な削り修正を行なえば、以前より楽器の質量は下がっているのに強度は高く、楽器が軽くなった分、微妙な振動にも的確に反応しますし音量も上がります.発声量が高まるんですね.
その要因の一部として、従来のバスバー設定は無骨に補強され過ぎている場合が多いんですね.
余分な肉がついている為にブーミーだったり高域側とのバランスが悪くなっているのです.
そうなると燻煙処理を行なった場合、内部の余計な肉付けを落としてあげないと、単に材強度が上がった、反応が良くなった、それだけになってしまうのです.
ギター関係でもそうでしたが「燻煙だけお願いします」とおっしゃる方が出て来ますが、それだけでは更に鳴るようには出来ないのです.様々な要素、設定要因で楽器の出音が複合的に決まっている以上、素材部分だけがクオリティが上がっても設定上の鳴りがバランスよく向上出来るように作り替えなくては非常に勿体ない事になってしまいます.
その為には様々な部分の検証が必要なんです.例えばバスバー設定のベストとは、ヴァイオリンではこう、ヴィオラの場合は・・と言った具合にです.
一旦修正し直して組み上げた楽器をチェックして再度バラしてバスバーに手を加えてまた組み上げて、音を出す、そしてその違いを元に更に手を加える為にまたバラす.また修正して組み上げる、
こうして検証結果を精査して行くのです.
2回やって答えが出ないのなら3回、3回でもよく分からないのなら4回、と.結論が見えるまで終わらないのです.と同時に面倒でもその作業を繰り返しますと単に検証事項のデータがアタマで理解出来たりノウハウを得られるだけでなくて自分の身体もまるでハードディスクレコーダーみたいにその体験を記憶していってくれるのです.
そうしますと、それ以降はいい結果が出ないであろう設定には身体が拒絶するみたいに動かなくなります.要するに、鳴らない設定で楽器を作ったり手を加えたりする事を身体が拒み出すのです.
そしてその逆にベストな設定になるように身体が勝手に作業するって事です.驚きでしょ?
それが楽器職人にとっては何よりも財産であり宝物になるのです.だから何度も何度も自らに検証経験を積ませて自分の中から湧き出す様な純粋なる技術を身につけるのです.そうした経験がこそが自分を更に成長させ、演奏家の方々にとって存在価値の在る技術屋に成長していけるのだと思っています.
だって、ストラディバリもガルネリも優れた製作家だったのは事実でしょうけど、とうの昔に死んじゃった人でしょ? 今や誰のオーダーにも応えられないじゃないですか.もう存在しないのですから.
少なくとも人間は今生きている人が一番価値があるんじゃないでしょうか?
演奏家の皆さんを感動させるのが我が運命と思ってマツシタは頑張っているのでございますよ.(^~^)


