終了報告 Hさんのストラト | tmpブログ

終了報告 Hさんのストラト

4/13 ヨコハマ晴れ.昨日に引き続き今朝も早くから燻煙処理中.眠い.
寝ぼけ眼で燻煙処理を見守っている最中に北朝鮮のミサイルは発射後すぐに落下した様子。
この騒動の対応でどれだけ我々の税金が使われたんでしょうねえ。困ったもんだ。

写真はHさんご依頼のチューンで、SH化、RHRマウント、PG作製、リヤー座グリ加工、LCV回路を含む再配線処理、ブロックサドルに変更、トレモロフローティング設定加工調整etc 全て終了致しております.Hさん長らくお待たせを致しました.

この個体はご要望によりトレモロのアップダウン調整にて仕上げてあります.
お客様から「シンクロトレモロのアップ時に狂いが生じ易いのはなぜですか?」とのご質問が以前ありました.ここで2枚目の写真をご覧頂きたいのですが、この写真のスクリューがシンクロトレモロをマウントしている6本のスクリューです.

写真でお分かり頂きにくいかもしれませんが、基本的に全体形状は円錐のねじ込みスクリューで丸い頭の部分からネジ山が切っていない部分がありますね.一見ここの部分はストレートに見えますが、やはり頭の下から徐々に径は細く変化していっております. 
t.m.p で採用しているのは幾つもの業者さんにオーダーして一番形状精度が良いものを採用しております.規格品ですから本当はどこに発注しても同じ精度の筈ですが実際には違うんです.芯がブレていたり円柱部分が楕円形上であったり様々なのが実情です.

ここでこのスクリューの形状を考慮に入れてトレモロをアップした場合の事を考えてみて下さい.
トレモロダウンでは徐々に細くなっているスクリューに支えられているのでスムースに下がりますが、反対にアップする場合は徐々に太くなるスクリューに沿って接触部分が移動しますので当然ながら抵抗がダウンの場合より大きいのです.この極僅かな径の違いもアップダウンの双方向では狂いに繋がり易いのです.(勿論他にも様々な要因があってアーミングの狂いが出易いのが実情ですが)
じゃあ、垂直な円柱形状のビスを使えばいいじゃないの、ってお思いでしょうが、そうするとトレモロのシャシーとスクリューの接触部分で上下のガタ付きが出易くなるんです.あくまで接触部分が下に向かって細くなっている為にそこで安定しているからです.

シンプルな構造なんですが弦自体も不安定な要素を含んでますので難しいのが実情ですね.
それにアーム自体が1弦側に取り付けられる為にアームを上下させた場合、まずトレモロ本体の1弦側から先に上がったり下がったりしているのでフラットに動作していないのも調整が難しい理由です.

とは言え、2点支持タイプのトレモロは6点留めのシンクロタイプより動作安定してますが、その構造上音のミッドが痩せます.2点支持のスクリューが両サイドの1、6弦に離れて支えていますのでその傾向が出易いのです.6点留め構造のシンクロは各弦に対してスクリューが支えていますので2点支持タイプよりも音痩せが少なくダイナミクスが出易いのです.
基本シンクロはヴィブラートトレモロ効果の為のシステムという事をお忘れなく.

まあ、答えとしましては大雑把にはこんな感じです.

Hさん、ご希望の到着日時がございましたらお知らせ下さいませ.
明日はAさんのストラトのセットアップを予定しております.
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