ギターと同じ問題
3/12 ヨコハマ晴れましたが寒かったです.
今日は塗装や研磨などの屋外作業がキツかったですねえ.身体がすっかり冷えてしまって.
昨日はあの大震災から1年が経った日でした.TVではあの凄まじい津波の映像が再び流されていました.あの映像は何度見ても辛いですね.丁度頸椎と腰椎の手術後の事で被災地復旧の手伝いに駆けつけられなかったのですが、息子がボランティアとして現地で頑張って来てくれたので少し気持ちが楽になったのを覚えています.
今日はスロープヘッド化作業を2本同時に進めていました.共にヘッド裏にイタヤ材を接いでいるショットです.所有するクランプの殆どを使っての接ぎ作業です.
NさんのTELESAもピックアップ・マウントまでが終了し、後はナット整形と弦を張っての調整作業のみです. まあ、結構この先も神経を遣いますので気は抜けませんけどね.
今日は身体を冷やした事もあるのでしょうけど、とても疲れました.と言うのも、休日やその日の作業を終えた後にヴァイオリン設定の最後の詰めで、ペグロケーション設定の追い込みを続けていたのですが、やはりギターと同じで追い込み尽くすまでが難しいんですね.
一旦これがベスト設定だと結論が出てしまえば、後はその設定通りに製作したり、リクリエイト作業であれば作り替えればいいのですが、数百年間数多くの製作家から研究され尽くしている筈のヴァイオリンなのにワタクシの所有する1800年後期から1900年初期、そして現代のヴァイオリン含め総数10数本全てがペグロケーションが異なるのです.
その大抵がストラディバリとグアルネリのコピーモデルなので本来であるのなら全て設定は同じか、かなり近いものの筈なのですが、ネック仕込み設定もペグロケーションも、ぜんぜんそうではないのですよ.
各弦には定められた音程にチューニングされる訳ですからその音程に於けるベストなロケーションが必ず存在する訳ですが、それが実際にはパッと見は同じには見えても違うんですね~バラバラです.
まあ、コピー元の楽器だって年代で設定が異なっていたり後世になって変更されていたりといろいろ有るのも事実ですが、設計を突き詰めたら差異は少なく、かなり近い設定になる筈なんですが、あまりに異なっているんですね.
それでこうなったら自分で見出すしか無いので時間がある時に奏者にとってポピュラーなヴァイオリン弦を張って実際にチェックを重ねて来たのです.そうしましたら多くのヴァイオリンが音程に対する実音のコア位置(定位)がズレちゃってるんですね.
これは例えばG線ならGの響きの中心位置にミッド核が定位してなくちゃいけないのに、それがローにズレているための音がボケていたり、反対にハイにズレている為に音が硬くてピーキーで耳障りになったりしているんです.
要するにコアがズレた設定では音像が甘くなったりローカットされたサウンドになってしまっている為に、各弦の倍音特性がそれぞれの音程を中心核としたバランスした倍音構成になっていないのです.
そうした場合、音楽的に深く表現力に富む響きには決してならないんです.
個体毎に音程に対するコア位置がバラバラで各弦それぞれにズレを生じているものですから参考にならない。結果的に自らジャストな設定を見い出せた事は良かったのですが、所有するヴァイオリンの殆どが元のペグ穴を埋木してから再度ロケーション変更した位置に加工し直しを行なわなくてはいけない事が判明したのです.
うわ~っ・・これじゃあギターと同じじゃない・・と、ド~ッと疲れてしまったのです.
エレキギターは誕生から歴史も浅いので完成度が未熟なものが多いのは分かり切っていますが、まさか
ヴァイオリンよ、お前もか!って感じです.
実際誰がどう作っても音は出ます。しかし最良の響きはほんの限られた設定でしか得られないのが現実です。それ以外は意味が無いんですね。
ヘッド部のニスを剥がしてから元穴を埋木して再度新たにペグ穴の開け直し、そしてもう一度ニス塗りを10数本も行なわなくてはいけないので、さすがのワタクシも「ヘビーな話だな~」と.
こんなにも古典楽器のヴァイオリンに張力設定差があるとはね~ 正直 驚きであります.( ̄0 ̄;ノ

今日は塗装や研磨などの屋外作業がキツかったですねえ.身体がすっかり冷えてしまって.
昨日はあの大震災から1年が経った日でした.TVではあの凄まじい津波の映像が再び流されていました.あの映像は何度見ても辛いですね.丁度頸椎と腰椎の手術後の事で被災地復旧の手伝いに駆けつけられなかったのですが、息子がボランティアとして現地で頑張って来てくれたので少し気持ちが楽になったのを覚えています.
今日はスロープヘッド化作業を2本同時に進めていました.共にヘッド裏にイタヤ材を接いでいるショットです.所有するクランプの殆どを使っての接ぎ作業です.
NさんのTELESAもピックアップ・マウントまでが終了し、後はナット整形と弦を張っての調整作業のみです. まあ、結構この先も神経を遣いますので気は抜けませんけどね.
今日は身体を冷やした事もあるのでしょうけど、とても疲れました.と言うのも、休日やその日の作業を終えた後にヴァイオリン設定の最後の詰めで、ペグロケーション設定の追い込みを続けていたのですが、やはりギターと同じで追い込み尽くすまでが難しいんですね.
一旦これがベスト設定だと結論が出てしまえば、後はその設定通りに製作したり、リクリエイト作業であれば作り替えればいいのですが、数百年間数多くの製作家から研究され尽くしている筈のヴァイオリンなのにワタクシの所有する1800年後期から1900年初期、そして現代のヴァイオリン含め総数10数本全てがペグロケーションが異なるのです.
その大抵がストラディバリとグアルネリのコピーモデルなので本来であるのなら全て設定は同じか、かなり近いものの筈なのですが、ネック仕込み設定もペグロケーションも、ぜんぜんそうではないのですよ.
各弦には定められた音程にチューニングされる訳ですからその音程に於けるベストなロケーションが必ず存在する訳ですが、それが実際にはパッと見は同じには見えても違うんですね~バラバラです.
まあ、コピー元の楽器だって年代で設定が異なっていたり後世になって変更されていたりといろいろ有るのも事実ですが、設計を突き詰めたら差異は少なく、かなり近い設定になる筈なんですが、あまりに異なっているんですね.
それでこうなったら自分で見出すしか無いので時間がある時に奏者にとってポピュラーなヴァイオリン弦を張って実際にチェックを重ねて来たのです.そうしましたら多くのヴァイオリンが音程に対する実音のコア位置(定位)がズレちゃってるんですね.
これは例えばG線ならGの響きの中心位置にミッド核が定位してなくちゃいけないのに、それがローにズレているための音がボケていたり、反対にハイにズレている為に音が硬くてピーキーで耳障りになったりしているんです.
要するにコアがズレた設定では音像が甘くなったりローカットされたサウンドになってしまっている為に、各弦の倍音特性がそれぞれの音程を中心核としたバランスした倍音構成になっていないのです.
そうした場合、音楽的に深く表現力に富む響きには決してならないんです.
個体毎に音程に対するコア位置がバラバラで各弦それぞれにズレを生じているものですから参考にならない。結果的に自らジャストな設定を見い出せた事は良かったのですが、所有するヴァイオリンの殆どが元のペグ穴を埋木してから再度ロケーション変更した位置に加工し直しを行なわなくてはいけない事が判明したのです.
うわ~っ・・これじゃあギターと同じじゃない・・と、ド~ッと疲れてしまったのです.
エレキギターは誕生から歴史も浅いので完成度が未熟なものが多いのは分かり切っていますが、まさか
ヴァイオリンよ、お前もか!って感じです.
実際誰がどう作っても音は出ます。しかし最良の響きはほんの限られた設定でしか得られないのが現実です。それ以外は意味が無いんですね。
ヘッド部のニスを剥がしてから元穴を埋木して再度新たにペグ穴の開け直し、そしてもう一度ニス塗りを10数本も行なわなくてはいけないので、さすがのワタクシも「ヘビーな話だな~」と.
こんなにも古典楽器のヴァイオリンに張力設定差があるとはね~ 正直 驚きであります.( ̄0 ̄;ノ

