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終了報告 品川区のIさん

2/9 ヨコハマ晴れ.でも日が落ちるとかなり冷え込みます.

写真は本日作業全てが終了したIさんのベース6です.あの名曲レット・イット・ビーもこのベースで演奏されてるんですね.まんまあの独特のフロート感の在るベースサウンドが出せます.

受付時にご本人にもお話ししたのですが、このモデルはトレモロ仕様でして、その結果ブリッジからテールエンド(テールピース部の弦の出口)距離が有りすぎるんですね.トレモロを使用しないのであれば、テールエンド位置を手前のポイントに移動した方がより良いので一旦チューンを終了して組み上げたあとで、やはりその必要有りとの判断になるかもしれないですとお伝え済みでした.

結局、楽器自体のバランスは非常によくまとまりましたので、ここまで来たらやるしかないな、と判断し2枚目の写真の通り、手作りでバーを作製し取り付けることによってテールエンド位置を修正してあります.これが結構面倒な作業なんです.資材屋さんでスチールバーを購入して来てから切断/加工し元のブリッジプレートにも設定に合わせた加工を施して組み上げてあります.
もし設定位置が間違ったらアウトですしね.

写真を見ると皆さんはテンションバーが取り付けられたんだ、と思われるでしょうが、それは実際には違うんですね.確かに手前にバーが設置されることで固持角は変更されていますが、問題なのは基本的な設定部分なんです.
他所の技術屋さん達がどのような見識をお持ちか判りませんが、ワタクシの設計ロジックではテールピースの位置出しはブリッジ手前に数ポイント存在する倍音ポイントのいずれかを選んで、その位置からブリッジのセンター位置までの距離を得て、その距離を今度はブリッジを挟んで反対側に同距離でテールエンド(弦の出て来る位置)になるように設定します.これはヴァイオリンでも同じです.

ここが適当な値で設定されていますと、その楽器は中途半端なサウンドにしかなりません.勿論どう設定されていても音は出ますが音楽的にしっくり来ないんです.優れた演奏家程どーにも弾く気になれない楽器、こうした完成度の低い楽器はこうした各部のポイントがズレていることが非常に多いです.

まあ、専門的な話をしても皆さんには関係ないでしょうからこのくらいにしておきましょうね.

Iさん、そんな訳でして作業にテールピースバー製作が追加となり工賃が¥9.000アップとなりました.ご了承下さいませ.お受け取り明日以降でお待ち致しております.ご依頼ありがとうございました.

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