個別報告 品川の I さん | tmpブログ

個別報告 品川の I さん

12/20 ヨコハマ快晴

本日はギタリスト・SさんオーダーのCCR-312の艶だし研磨作業がメイン予定でしたが、ど~も連日の燻煙処理の疲れからか、今日はやらない方が良さそうだな、と判断を致しまして明日に変更.

比較的ゆとりで作業出来るモノだけを行ないました.写真のストラトネックもスロープヘッドの設定試験で貢献してくれたものを正規の仕様に作り替えている最中のショットで、今日はトップにつき板を貼って見た目も小キレイに仕上げてあげました.後はペグロケーションもSH設定用に加工し、その次が塗装の仕上げになります.皆さんは「そんな継ぎ接ぎだらけのネックなんて」って思われるかも知れませんが、ちゃ~んと作業してあげれば1ピースネックより変形が少ない安定したネックが作れます.
逆に1Pネックは基本的に素材の性質がモロに出ますから捩じれるやつは捩じれますし、反りだって出易いので.しっかり乾燥させ精度を高めて時間をかけて加工したモノしか1Pの良さは出ないですね.
ですからローコストの1P・ネックはよく暴れるんです.

もう1枚はエピフォンのアコギをブリッジ段差加工と内部につき板を貼りボールエンド位置を修正した上でLRバグスのピックアップをマウントしますので弦にグランドアースが落ちる様にしたtmp独自の設定に作り替えの中のショットです.本来フラットトップのアコースティック・ギターのブリッジ構造はこう有るべきだ、と言うのがワタクシの結論です.
*以前は段差加工のみでしたがベストはボールエンド位置修正を含めた加工です.
これでこれ以上トップの変形は起こらなくなりますし弦高が低めに設定可能となる上にサウンドはタイトでベンド感もストローク感も向上します.

このtmp設定への変更を皆さんにオススメしても「マーティンやギブソンはそうなって無いし」って思われて敬遠される方が多いかも知れませんね.実に日本人らしい.
でもそうなってないからこそトップの変形が未だに解消出来ないのですよ.それに弦高を低めに設定するとやたら線が細くなって音抜けしなくなるし.

それを解消する為には設定を変えなくちゃ解消出来ないんです.変化させなくては結果は変わらないという事です.まあ日本人の場合、著名人や周囲の皆が取り入れないと広まらないのは分かってますけどね.
周りなんて気にしててもシアワセにはなれないですよ~(^O^)


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