経過報告 佐賀のOさん | tmpブログ

経過報告 佐賀のOさん

11/2 11月に入っちゃいましたね。

少しだけ気になる事が。
最近ちらほら地震雲を見かけているのですが、体感出来る程の揺れの地震は来ていないんですね。
以前もこうしたことがあって、その後千葉に5程度の大きめの揺れが来たりしてましたので今回もエネルギーが蓄積されている状態なんじゃないだろうか、と。千葉/茨城辺りの海底でプレートがウズウズしてるのかもしれません。少し関東在住者は注意をする必要があるのかもしれませんね。

写真は佐賀のOさんに売約済みとなったカスタム・ストラトですが、例の311の地震でボディ塗装にダメージを受けたので今回はB級扱いでお安く販売させて頂いたものですが、出荷前にOさんのご要望で急遽トレモロをフローティング設定に変更する事になりました。
本日調整を終えて出荷準備に入る予定で無事に完成はさせましたが、常時フローティングさせて弾く場合は本来ネックの仕込みを上げて調整する必要がある為に事前にオーダー製作行なう場合には最初から通常より指板高を変更して製作を行なって行くのですが、今回は急遽フローティング設定で、との要望を頂いた為に指板高設定はフィックスされていませんでした。そこで調整時に悩んだんですね。

う~ん、この状態でも充分なサウンドではあるけれど・・折角ピッカピカに仕上げたのに地震で傷を負ってしまったこのストラトが不憫だった上に、更に設定追い込みが仕切れていないのは何となく嫌だなあ~と。

技術的な解説をちょいとしますと、トレモロをフローティングさせると言う事は音の定位も上がるんですね。フワッとしたフローティング鳴りと申しましょうかね。それを解消する方法はネックの仕込み角度は一切いじらず、仕込みの深さを埋木して変え最終的に指板上面位置をフローティングさせ具合によってですが、1.0ミリ程高めてあげるんですね。
この設定変更によって本来ならフワッと浮き気味のサウンドになってしまうフローティング設定に対して音の張りが戻せるんです。
これは一般的に認識されていない点ですが(そんな点がまだ山程ありますが・・)ブリッジ位置が高まると言う事は構造的に鳴りに対して必ず変化を伴わせます。フローティングでトレモロ本体が1ミリ上がったらサドルは1ミリ下げないと元の弦高設定にはなりません。その時点でブリッジ台座からサドルトップに対する弦の固持角が変化する為に張りも変わってしまいます。最終的な音の張りや腰の強弱が変化するという結果に結びつく為に最終的に得たい響き方を考慮した場合、ここでの張力変化は見過ごせない点なんですね。

皆さん側では単純に「トレモロちょっとかけたいな」でしょうが、最終的なサウンド特性を考慮した場合、今回の設定変更が必要にもなって来る訳ですが、埋木加工/塗装修正(タッチアップ)という作業を工賃で考えると1万円以下ではとても請け負えない内容の作業です。

今回は少し悩んだのですが(無料の追加作業ですしね)ワタクシの経験から「悩んだり迷いが出たら やりなおせ」と言うのがありまして「よし、やり直そう」と決心し、本日のその他の予定全てを変更してネックの仕込み変更の為の接ぎ木を行ないました。写真がその直後のショットです。
この接ぎ木状態から0.5~1.0ミリ程度の厚さ設定に削り加工してから塗装修正を行います。
Oさん、このように塗装のタッチアップ修正もありますので少しお時間を頂戴致します。

そんな訳でして作業全般に新たな遅れが発生しましたので皆様にはご報告とお詫びを致します。
お待ちの皆さん、ゴメンなさいね。
ちなみに、またしても全国から作業依頼で連日楽器が届いておりまして既に玄関は足の踏み場も無い状態に戻ってしまいました。作業希望の方は2週間程時間を空けてからお送り下さいませ。
宜しくお願い致します。




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