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10/7 ヨコハマ快晴。

まず1枚目の写真はマーティンの28ECのチューンナップで台座の段差加工を済ませ、次に内部ブリッジ内側に接ぎ木をして弦のボールエンドの留まる位置を修正する為の作業中。この次に燻煙処理に移行します。

次は奥からギタリストSさんのCCR-312のネックヘッドに接ぎ木加工しているショット。隣がNさんのTELESA用のネックで同じくヘッドに接ぎ木中。手前は在庫ネックで昔製作したフラットヘッド仕様のネックをスロープヘッド化する為に接ぎ木中のショット。
tmpでは音の為なら何だってします的な姿勢を現す象徴的な作業ショットと言えるかも知れませんね。

最後は本日作業全てを終了した立川市のUさんオーダー分の55B-5/TJです。
で、ど、どうすかっ?って声が聞こえた気がしますね~(^O^) 
はっきり言って、こんなに凄い5弦はワタクシも初めて弾きましたね。
@暫くランニング・テストを行ないます。日曜以降お渡し可能です。

これまでの5弦ローB仕様の5弦の音程感と実音感の無さと言ったら残念賞受受賞作品ばっかりだったでしょ。それがこのベースでは真逆。5弦ローB弦の解放Bから5フレのEまでの音程感と定位感、質量感は史上初ではないかと思われるグレードの高さです。ローB以外のE~Gまでの4弦だって、そこら辺の通常の4弦ベースよりずっとグレードが高いです。そしてその5本の弦の鳴りのバランスのし具合が実に素晴らしい。まっ、そうなるように設計したからなんですけどね。
しかもトリプル・J仕様のミックス・バリエーションでJBからPB、そしてリッケンまでの定番サウンドをカバー可能です。トリプル・J仕様の試奏器を弾いた人だけがそれが真実である事を知っています。

しかし、ただひとつ気掛かりなのが、ここまで本当の重低音ベースが誕生して、果たしてこれを再生し切るアンプとSPシステムが皆さんが所有出来るか、と言う問題です。

tmpではギターのチェックにも38センチ/SPユニットのベースアンプを使用しています。それはtmpギターが通常よりも低域が深く出せるからであり、その確認の為には100Hz以下が薄い30センチのSPユニットのギターアンプではチェックにならないからです。
それに加えて、この5弦の誕生です。38センチユニット使用が前提と言って過言ではないような重低音です。30センチのユニットが2~4発のSP仕様でも低域再生は無理でしょうね。SPがスタックする恐れもあります。少なくともボトムには15インチ/38センチのSPの使用をお勧めしなくてはいけません。

特にこのトリプル・Jのフロントは通常のJBのフロントより更に下の倍音域を拾わせていますので、38センチのSPを使用出来ない場合は、このフロントのボリュームはフルにまでは上げない方がいいでしょう。30センチクラスのSPではコーン紙を痛める可能性があります。

いや~、今日はこの5弦の完成で作業は止めます。
思い返せば、28年前でしたね、女神工房時代に最初に5弦を作って研究したのが最初だったと思います。当時は多弦ベースなんて全く需要もなく見向きもされない時代でした。あれから30年近くが経過して遂にイメージ通りの5弦を完成させる事が出来ましたから、たいへん満足です。
このベースなら世界中の誰に弾かせても恥をかく様な事は無いでしょう。
だってダントツですもん。(^O^)

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