ちょっと一服
毎年何名かの方から、弟子として雇ってください、との連絡を頂きます。
なんだか忘れた頃やって来るって気がしますね。
このブログ自体が作業依頼者への報告と、もう一つの重要な意味合いがあります。
それは私自身の願いとして、日本国内においては製作家同士が腕を競い合って「手工品の国/Japan」的な特色で楽器製作家が多数存在する国になって欲しいという思いが有り、資金が無くても工房を設けていい楽器製作を行う事が出来る事を立証し、少しでも志ある人たちの参考になれれば、と考えている為に多少ですが専門的な解説も加えております。製作家志望の若者たちに個人製作家としてやっていくことの一旦でも垣間見せる事が出来ればいいな、と考えての事です。
でも人に教え過ぎてはいけないんです。教わる癖のついた人間は独り立ち出来なくなりますから。全て自分で構築していく事が一番大切だからです。現にワタクシなんかギブソン/フェンダーの設計構造や製作方法がベストなんて一度も思った事は無いです。だからこそサークルフレッティングや燻煙処理や様々な設定ノウハウを確立出来たと思っています。
ですから誰かを育てたいなら教えすぎないって事が重要です。参考程度に話すくらいで充分だと思っています。
道を尋ねて相手にその目的地まで連れて行ってくれる事を望むような人間はとても開拓者にはなれませんでしょ?幾度も迷いながらも自分の足で目的地まで歩くつもりでじゃなくちゃ所詮無理ですもん。
既に量産品の生産現場は中国であり、今後はインド、その先はアフリカへと移っていく事でしょう。一般のユーザーさんが一時的に熱中して手にする製品はそれらで充分でしょう。
しかし、音楽を前にしてその道具たる楽器の製作、一人の職人がゼロから完成までの全行程をその技術と人生を込めて作り上げる本物の楽器を提供する国がこの日本であって欲しいと思うのです。
そんな中で、ここに弟子入りの志願者の方々がたまにいらっしゃるのですが、その方々の最近の傾向として少し気になる事があります。
それはまず製造メーカーに勤め、一旦どっぷりと生産現場に身を置いてその世界がどんなものかを知ろうとしていないことです。現場を未経験のまま、いきなり職人の背中に乗っけてくれと言ってくるのです。雇ってくれと言うのはそう言う事ですからね。
単純に考えてみてください。
例えるなら、車のメーカーで製造経験も無い人間が いきなりF1チームのエンジニアとして役に立てるはずは無いでしょ。その仕事が何たるかを一度も体験せずに精鋭力/即戦力を求められる現場に参加したがる、その姿勢自体が既に非常に甘~いです。
最初から手ほどきを受けたい、教えて頂きたい、との思いの前に、少なくとも5~10年は量産現場で経験を積み、少しは役に立てる人間となってから、然るべき門戸を叩くべきでしょう。少なくとも、いつか絶対世界のトップに立ってやる、くらいの気持ちがあることが最低条件でしょうね。だって一人前になるのに20年30年の世界ですよ。最高レベルの自分を構築していく旅ですから。その覚悟無くして続けられるもんじゃ~ありません。
なぜなら世界一を目指さない人間は二番にも三番にもなれっこないからです。
この世界に入ったら相手は世界のギブソン、フェンダーですよ。実際の中身はどうであれ、取り敢えず歴史的な看板を持った老舗楽器を相手に、世の中に自分の作った楽器のファンを増やしていけなくては食ってなど行けないのです。
ですから生涯職人を目指す男になりたいのなら、一匹狼で生きる覚悟が必要です。
所詮群れたがる人間が通用する世界じゃないですから。
世界中の老舗のメーカーさんの歴史的な楽器とそれを手にするプレイヤーさんやファンを相手に回して一人で結果を残していくのは相当の腕と根性が無くちゃ~ 通用しませんよ。
ここまで書くと「ちょいとマツシタさん、言葉が厳しいんじゃないですか?」って言う方も出てくるんですが、あえて言っているって事ですからね、あくまで。
そう言われたからって諦めて引っ込む様じゃ、所詮 先は知れてます。
「くっそー、見てろよ~マツシタっ!オレを雇わなかった事を将来ぜってー後悔させてやる!」って、くらいじゃないとね~。そのくらいで丁度いいですよ、世界を相手に勝負するなら。
がんばれ、若造!
なんだか忘れた頃やって来るって気がしますね。
このブログ自体が作業依頼者への報告と、もう一つの重要な意味合いがあります。
それは私自身の願いとして、日本国内においては製作家同士が腕を競い合って「手工品の国/Japan」的な特色で楽器製作家が多数存在する国になって欲しいという思いが有り、資金が無くても工房を設けていい楽器製作を行う事が出来る事を立証し、少しでも志ある人たちの参考になれれば、と考えている為に多少ですが専門的な解説も加えております。製作家志望の若者たちに個人製作家としてやっていくことの一旦でも垣間見せる事が出来ればいいな、と考えての事です。
でも人に教え過ぎてはいけないんです。教わる癖のついた人間は独り立ち出来なくなりますから。全て自分で構築していく事が一番大切だからです。現にワタクシなんかギブソン/フェンダーの設計構造や製作方法がベストなんて一度も思った事は無いです。だからこそサークルフレッティングや燻煙処理や様々な設定ノウハウを確立出来たと思っています。
ですから誰かを育てたいなら教えすぎないって事が重要です。参考程度に話すくらいで充分だと思っています。
道を尋ねて相手にその目的地まで連れて行ってくれる事を望むような人間はとても開拓者にはなれませんでしょ?幾度も迷いながらも自分の足で目的地まで歩くつもりでじゃなくちゃ所詮無理ですもん。
既に量産品の生産現場は中国であり、今後はインド、その先はアフリカへと移っていく事でしょう。一般のユーザーさんが一時的に熱中して手にする製品はそれらで充分でしょう。
しかし、音楽を前にしてその道具たる楽器の製作、一人の職人がゼロから完成までの全行程をその技術と人生を込めて作り上げる本物の楽器を提供する国がこの日本であって欲しいと思うのです。
そんな中で、ここに弟子入りの志願者の方々がたまにいらっしゃるのですが、その方々の最近の傾向として少し気になる事があります。
それはまず製造メーカーに勤め、一旦どっぷりと生産現場に身を置いてその世界がどんなものかを知ろうとしていないことです。現場を未経験のまま、いきなり職人の背中に乗っけてくれと言ってくるのです。雇ってくれと言うのはそう言う事ですからね。
単純に考えてみてください。
例えるなら、車のメーカーで製造経験も無い人間が いきなりF1チームのエンジニアとして役に立てるはずは無いでしょ。その仕事が何たるかを一度も体験せずに精鋭力/即戦力を求められる現場に参加したがる、その姿勢自体が既に非常に甘~いです。
最初から手ほどきを受けたい、教えて頂きたい、との思いの前に、少なくとも5~10年は量産現場で経験を積み、少しは役に立てる人間となってから、然るべき門戸を叩くべきでしょう。少なくとも、いつか絶対世界のトップに立ってやる、くらいの気持ちがあることが最低条件でしょうね。だって一人前になるのに20年30年の世界ですよ。最高レベルの自分を構築していく旅ですから。その覚悟無くして続けられるもんじゃ~ありません。
なぜなら世界一を目指さない人間は二番にも三番にもなれっこないからです。
この世界に入ったら相手は世界のギブソン、フェンダーですよ。実際の中身はどうであれ、取り敢えず歴史的な看板を持った老舗楽器を相手に、世の中に自分の作った楽器のファンを増やしていけなくては食ってなど行けないのです。
ですから生涯職人を目指す男になりたいのなら、一匹狼で生きる覚悟が必要です。
所詮群れたがる人間が通用する世界じゃないですから。
世界中の老舗のメーカーさんの歴史的な楽器とそれを手にするプレイヤーさんやファンを相手に回して一人で結果を残していくのは相当の腕と根性が無くちゃ~ 通用しませんよ。
ここまで書くと「ちょいとマツシタさん、言葉が厳しいんじゃないですか?」って言う方も出てくるんですが、あえて言っているって事ですからね、あくまで。
そう言われたからって諦めて引っ込む様じゃ、所詮 先は知れてます。
「くっそー、見てろよ~マツシタっ!オレを雇わなかった事を将来ぜってー後悔させてやる!」って、くらいじゃないとね~。そのくらいで丁度いいですよ、世界を相手に勝負するなら。
がんばれ、若造!