経過報告その他 | tmpブログ

経過報告その他

7/8 サラリと七夕も過ぎました。

娘の出産以来、広尾の病院とここの行ったり来たりの繰り返しでバタバタしてます。

写真は滋賀のHさんのチューンド・ストラトのサービス・メンテナンス。予定では明日の発送となっております。またギタリストのSさんのCCRのチェンバー加工作業も明日からスタートさせます。

ここのところ湿度が高いので塗装&燻煙処理が行なえてません。困りもんだ。
2番目の写真でチューン途中のレスポールの横に映っているのが、New-CCRのミディアム・スケールネックでCCRのヘッドデザインをヘッドマスを拡張したデザインで試作ネックの製作中。

従来のCCR/TELESA系はロングスケールの楽器ですが、今回はナット幅設定もナット厚設定も指板Rも指板上面高設定など様々な設定が異なるので、同じ様なコンセプト・ヘッドデザインではあってもペグのロケーション・アングルも異なります。その結果、加工治具すべてを作り替えています。

また、ギブソンと全く同じミディアム・スケールでのチューンO+TP のブリッジ設定とは言いましても、ネックの仕込み角はギブソンとは全く異なります。基本4度設定のギブソンに対してtmpの仕込み角設定はその半分も有りません。この浅い仕込み角はイメージではその方がネックへの張力負担が少ない様に思えますでしょ? でも逆なんですねえ~ 仕込みが浅いほどネックを引き起こす張力で負担が増します。
ですからギブソンの様にネック材にマホガニーを多用した場合、強度的に無理が架かりすぎるんです。ましてやギブソン系ではトラスロッドはヘッド側での調整する構造ですからロッドホールがネックヘッド付け根にある為、強度を極端に落としているだけでなく、ネックの14~16フレット周辺に最も大きな張力負荷が架かる部分に仕込まれたロッドは端末に行くほど仕込みカーブが浅いため、そこでフニャッと強度が腰砕けになりがちなんです。ですから4度程の仕込み角を与えてあげないとネックが波打っちゃうんです。実際には4度でも波打ちが出てるくらいですから。

以上のような仕込み角の違いが今回のtmp設定との大きな差です。基本的に今回のNew-CCRのネック素材はペグの取り付け位置のみマホ系でその他はメイプル材(写真#-3)ですし、そしてロッドも端末締め構造ですからそもそものネック強度がぜんぜん高いのです。だからこそ浅い仕込み角でも耐えながら緊張したネック本体は弦振動に対して即反応する環境が与えられているのです。

あっ、そろそろまた出かけなくちゃ行けませんのでこれで。(^ ^)/


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