経過報告 その他
6/29 ヨコハマ快晴。夏日。嬉しい。
写真はチューンナップ作業中のOさん依頼のレスポールで本日は深過ぎるピックアップ・キャビティへの埋木加工処理です。これで燻煙処理前の準備が全て整いました。明日から数日間に及ぶ燻煙処理がスタートします。
もう一枚の写真はと言いますと、
実はミディアム・スケール(ギブソン同寸法ピッチでのサークルフレッティング指板)指板の寝かしが済みましたのでミディアム・スケールのスロープヘッド・ネックを作製しているところなんですが、ミディアム・スケールとなるとマホガニー・トーンの魅力を付加させたいのでペグを取り付ける部分だけマホガニー材構成に作り替えているところなんです。
フェンダー系のフラット構成のネックをマホガニーで製作しますとフラットヘッド構造ですからメイプルより強度が低いマホガニー材のヘッド部はめくれ上がって来てしまうので採用出来ないんです。
それにロングスケールと言う事もあって全体にも強度不足の問題が付きまといます。
ギブソン系の楽器はご存知の通りアングルド・ヘッド構造です。17度ですとか14~15度などのヘッド角はナット部から直接発生した角度でストレートに延びていますね。
そしてペグロケーションの多くも3×3などのセパレート・ロケーションです。このアングルドヘッド構造では基本的にヘッドトップから垂直に延びたペグポストに真横から弦が巻き付く構造なので強度の低めなマホガニー材でも真横からの引っぱり張力には耐え易いのです。
これがフェンダー系のフラットヘッド構造では指板と平行に延びたヘッド構造ですからナットから延びた弦はペグポストに対して斜め上からめくり上げる形でヘッドに張力を架けておりますので強度の高く無い素材のヘッドでは変形を起こし易くなるのです。
実際にマホでフラットヘッドネックを製作した場合、経年張力で間違いなくネックは捩じれヘッドもめくれます。通常のメイプル素材のネックですら変形していない方が少ないですからね。そのくらいフラットヘッド構造には元々設定に無理が有るんです。
でもフラットヘッド構造は厚さが1インチ材から作り出せるネック構造という事で大量生産向きなんです。そこが最大のメリットであって、音楽的/楽器的な意味合いは全くないんです。
その点を考慮して今回はネック本体はtmpでは定番のイタヤカエデ材構成ですが、ペグが取り付けられるヘッド部分だけはマホガニー材で構成させメイプル材だけのウッドトーンに少しでもマホガニー・トーンを付加させています。この構成であれば強度的にもなんら問題起きません。
このネックはスロープヘッド加工が終わったらヘッドのトップ面にメイプル材などでつき板を接いで正面からはマホガニー部が見えない様に仕上げるつもりです。
なんともマツシタらしい発想でしょ? ワタクシの脳みそは非常に柔軟なんですわ。 (^ε^)
ではこのミディアム・スケールネックでどんなギターを作るの?って事ですが、それはもう少し先になるまで
ナイショ。(^~^)

写真はチューンナップ作業中のOさん依頼のレスポールで本日は深過ぎるピックアップ・キャビティへの埋木加工処理です。これで燻煙処理前の準備が全て整いました。明日から数日間に及ぶ燻煙処理がスタートします。
もう一枚の写真はと言いますと、
実はミディアム・スケール(ギブソン同寸法ピッチでのサークルフレッティング指板)指板の寝かしが済みましたのでミディアム・スケールのスロープヘッド・ネックを作製しているところなんですが、ミディアム・スケールとなるとマホガニー・トーンの魅力を付加させたいのでペグを取り付ける部分だけマホガニー材構成に作り替えているところなんです。
フェンダー系のフラット構成のネックをマホガニーで製作しますとフラットヘッド構造ですからメイプルより強度が低いマホガニー材のヘッド部はめくれ上がって来てしまうので採用出来ないんです。
それにロングスケールと言う事もあって全体にも強度不足の問題が付きまといます。
ギブソン系の楽器はご存知の通りアングルド・ヘッド構造です。17度ですとか14~15度などのヘッド角はナット部から直接発生した角度でストレートに延びていますね。
そしてペグロケーションの多くも3×3などのセパレート・ロケーションです。このアングルドヘッド構造では基本的にヘッドトップから垂直に延びたペグポストに真横から弦が巻き付く構造なので強度の低めなマホガニー材でも真横からの引っぱり張力には耐え易いのです。
これがフェンダー系のフラットヘッド構造では指板と平行に延びたヘッド構造ですからナットから延びた弦はペグポストに対して斜め上からめくり上げる形でヘッドに張力を架けておりますので強度の高く無い素材のヘッドでは変形を起こし易くなるのです。
実際にマホでフラットヘッドネックを製作した場合、経年張力で間違いなくネックは捩じれヘッドもめくれます。通常のメイプル素材のネックですら変形していない方が少ないですからね。そのくらいフラットヘッド構造には元々設定に無理が有るんです。
でもフラットヘッド構造は厚さが1インチ材から作り出せるネック構造という事で大量生産向きなんです。そこが最大のメリットであって、音楽的/楽器的な意味合いは全くないんです。
その点を考慮して今回はネック本体はtmpでは定番のイタヤカエデ材構成ですが、ペグが取り付けられるヘッド部分だけはマホガニー材で構成させメイプル材だけのウッドトーンに少しでもマホガニー・トーンを付加させています。この構成であれば強度的にもなんら問題起きません。
このネックはスロープヘッド加工が終わったらヘッドのトップ面にメイプル材などでつき板を接いで正面からはマホガニー部が見えない様に仕上げるつもりです。
なんともマツシタらしい発想でしょ? ワタクシの脳みそは非常に柔軟なんですわ。 (^ε^)
ではこのミディアム・スケールネックでどんなギターを作るの?って事ですが、それはもう少し先になるまで
ナイショ。(^~^)
