まとめ報告 | tmpブログ

まとめ報告

4/5 ヨコハマ今日も快晴。でもまだ冬の冷え方が残っています。

写真はカスタム・オーダー品中心に進めているカラーリングその他の塗装中の個体達で、すべて順調です。フレットレス仕様のTB-4もMさんのご要望通りのシースルーのベージュホワイト。
またレスポールのチューンもペグロケーション変更を終え、現在はヘッド部の再塗装工程へと進んでいます。

ブロックサドル仕様のスタンダード・ストラトももうすぐ完成。多くの方に取ってこのブロックサドルのサウンドは非常に魅力的に捉えられています。今後のトレモロのサドルはこちらが本命仕様となりそうです。
ちなみにこのストラトの本体はアルダー材仕様。

今回の震災/津波被害地である岩手のある市民の話を新聞で読んだのですが、その人たちは街から少し離れた高台に数十人で構成された集落を形成して住んでいたそうで、明治、昭和と過去2度の津波被害の教訓を生かして決して浜辺には住むことはせずに海面から60m地点に「これより下に住むべからず」と記した石碑を置き、そこの村人はそれを守って来たそうです。
すぐ下に在る浜辺一体には多くの市民が住んでおり、集落の方々もそこに住めばより便利ではあったでしょうが先人の教えを守った方達は今回の津波被害に一切遭わなかったそうです。たまたまその時に街に用事で出かけていた数名の方は命を落とされたそうですが、殆どの方は命も家屋も何の被害にも遭わずに済んだとのことでした。

歴史は繰り返される、その言葉を知る人は数多い筈ですがその教訓を実際に生かしながら生きる人は案外少ないのかも知れません。
ワタクシも湘南の海沿いにアパート暮らしをする友人がおりましたので「余計な事かもしれないけど、これを機にもう少し高台に移り住んだらどう?」って言葉を掛けたのですが、その返事は「そうなったらそうなったで仕方ないな」でした。何だか残念な気持ちで一杯になりました。

「その言葉を被災地の人たちの前で言える?」って思わず言葉にしそうになりましたが、止めました。

ワタクシは日本の電源周波数を55Hzに統一しよう、と言うメッセージをWEB上や会う人ごとにお話しして来たのですが、そんなちっぽけなメッセージが具体化する事は無いまま、今回の震災が起こりました。震災後の現在、国内の電源周波数の違いから電力需要に対応出来ず2年間にも及ぶと言われる計画停電が実施されています。

大きな地震、津波がいずれ起こると言われていた地域のひとつであった東北沿岸での被災。そう言われ続けていたその場所に原子力発電所が建設されていた事自体、正に知識を知恵に出来なかった人間の姿を見る様です。

果たして今回の大震災の教訓は今後生かされて行くのでしょうか?それにはまず、己を知る、我々人間のちっぽけさを認める事からが再スタートなんだと思います。

経済的な発展や利便性など、どんな都合よりも命の尊さが最優先されることが社会の根底になければ、それは文明とは言えないのだとワタクシは思います。



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